上空から茶畑
那覇空港をお昼くらいの飛行機で飛びたち、1人母のいる静岡にむかった。
今回、富士山静岡空港の直行にしたのだが、てっきり地方空港は高いのかとおもいきや、ある程度前もってチケットをとれば、おもいのほかリーズナブルなことに気づいたのと、空港からレンタカーで1時間くらいで着くので、名古屋や羽田経由なら1日がかりの行程が半日弱で済むという、いいことづくしで、試してみた。
「秋分の旅」の記事を飛行機で書きつつ(機内ははかどる)、眼下にひろがる富士山静岡空港は、茶畑に囲まれ「上空から茶畑」というはじめてのロケーションがひろがって、着陸態勢で茶畑のなかを揺れているのが新鮮で、おもしろくて仕方なかった。
生まれ育った地でも茶畑のなかを走り回っていたので、とても不思議な、飛行機で初めて味わう種類の安心があった。
空港で直接レンタカーを借りて、しばらく茶畑の中を走り、高速へ。
このあたりは、ちょっと静岡でも西部寄りで、あまり来たことがない地だけれど、茶畑の中は、いつでも懐かしい。
というのもあるけれど、より安心の要素が、プラスαであることもわかってきた。
高速の日本平パーキングエリアで、空港にあったヴィジュアルをみて食べたかった(空港にはなぜかなかった)富士宮焼きそばを発見し、食べ、高速をふたたび走りだそうとすると、夏の間しかみれない、雪のない富士山がクリアに、いつものように清水エリアのサイズでみえて、写真におさめる。
夕方前には、実家へ。
以前なら東京経由だと、飛行機で静岡上空を通り過ぎ、羽田から品川に出て、新幹線で実家を通りすぎ、静岡駅からレンタカーでもどって、みたいに、何往復もしてたどり着くという感じだったから、そういう意味でもなんだか急に、真っ直ぐ実家に行けるようになった感覚が、風通しもよく、気持ちがいい。
着いてしばらくして、母がすき焼きをしてくれるというので、食材を買いに静鉄ストアへ。
「あぱれいゆ」という、静岡の知る人ぞ知るめちゃくちゃおいしいお菓子があり、沖縄のみんなも、とっても好きなので、お土産に買ってくれる。
すき焼きや、釜揚げしらすなどをならべ、庭の大葉をつんで、ひさしぶりに、実家のご飯をいただく。
母は、真冬生まれなので、夏に弱く、ちょっと涼しくなってから来てと言われていて、9月末になった。
まだ、残暑がしんどいらしく、ゆっくり生きているようだった。
庭はあいかわらず緑がいっぱいで、お野菜は食べる直前につんで食べるスタイルは、今も変わらない。
白ワインをあけながらとりとめのないおしゃべりをする。
テレビがある生活もしばらくしてないので、実家感がより出てくる。
沖縄土産をひろげて、ちょっと遅れたけれど、食後に、仏壇に手をあわす。
いつものように遠隔宇宙マッサージをする。
どこに居てもできるスタイルは、ほんとうに確立してよかったなあと、あらためて感じる。
お風呂にはいると、実家ではなにもしたくなくなってくる。
夜は寒いくらい涼しい。
自室にいき、勉強などろくにしたことのない机の上に、2000年初頭につかっていたWindowsのPCが、無造作にあるのに気づき、立ちあげてみる。
だいぶ最新機種より立ちあがりに時間を要しつつ、デスクトップに並んだラインナップをみると、かすかに覚えている未発表な文章のファイルや、つくったおぼえのない結構よさそうな歌や、「高千穂1」でふれた、「HONDAステップワゴンの100万人に聞きたいな!大調査」の全問のテキストも見つけて、興奮してしまった。
このテキストは、いずれ宇宙noteですべてUPしてみたい。
みなさんにも、ぜひ楽しんでいただきたい。
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