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【初心者向け】レンダリングって何?

こんにちは。Primoです。

皆さんは「レンダリング」という言葉をご存知でしょうか。

英語で書くとRendering 直訳すると「表現」「演出」といった言葉が出てきます。

CGで言うと、「計算した結果を出力する」という具合でしょうか。また少し分かりづらいですね。

この「レンダリング」という言葉、知っておくと実写とCGの違いがぐんと分かります。なぜ世の中には4Kの動画が増え始めているのに、まだまだCGの4K動画が少ないのか、「レンダリング」という言葉を通して解説したいと思います。


CGは簡単ではない

ざっくり言いました。

もちろん、実写も難しいです。しかし、スマホやカメラさえあれば誰でもすぐ動画を撮影することはできますよね。

CGはそうはいきません。「4K画質の10秒の動画を作って下さい」と言われたら、プロでも辟易してしまうでしょう。

3DCGでは「レンダリング」という工程を必ず通して、静止画や動画を作ります。そしてこの「レンダリング」、非常に時間がかかるプロセスなのです。


パソコンに画像を作ってもらう

カメラやオブジェクト、ライトを配置して、アニメーションもつけた。そのあとにこの「レンダリング」を行ってはじめて画像が出来ます。

そしてこの工程は、人間が行うことではありません。人間はあくまで指示を出すだけ。あとはパソコンが全てやってくれます。

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例えばこちらの画像。

解像度は4096 × 2160です。解像度について分からない方は、是非こちらの記事も見てください。

【初心者向け】解像度ってそもそも何?

そしてこの画像1枚につき、15分のレンダリング時間がかかっています。

レンダリング時間とはその名の通り、レンダリングにかかる時間の事です。1枚につき15分、つまり1秒30フレームとすると、1秒のCG動画を作るのに450分かかることになります。フレームレートに関する記事はこちら。

【初心者向け】フレームレートって何?

例えばこの動画は7秒です。という事は、1つのCG動画を作るのに最低3000分(=50時間)もかかるんですね。その間は、パソコンのCPUまたはGPUは常に計算中です。電気代もかかりますね。

ハリウッド映画などでは、PCを何千台も用意して、かかる時間を減らしています。ですが、これを個人で行うのは無理ですよね。

最新のスマホやカメラでは、10秒あれば撮れる4K動画ですが、CGだとこれだけ時間がかかるんですね。これは確かに大変です。

もちろん、レンダリングの設定を落とす、つまり単純な計算方法にすればかかる時間は減ります。しかし、そこをケチってしまうとノイズが目立ってしまいます。これではせっかくの高画質な映像がもったいないですね。


テクノロジーの進化に対して、レンダリングの時間は減っていない

昨今のテクノロジーの進化で、私たちの身の回りのデバイスはどんどん高画質になってきました。もはや2Kや3Kのスマホは当たり前です。

それに対して、レンダリングにかかる時間は、一部の方法では減ったものの、まだまだコストがかかるのが現実です。もちろん、技術自体は進化しているのですが、その分計算量も膨大になってしまったのです。カメラはどんどん手軽に高画質な映像が撮れるようになりましたが、CGだと時間がめちゃめちゃかかるんです。


レンダリングに時間がかかるから、4KのCG動画はまだまだ少ない

上記の理由から、まだまだ高画質なCG動画は少ないのです。

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