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【初心者向け】リアルタイムレンダリングって何?

こんにちは。Primoです。

今回は「リアルタイムレンダリング」に関する説明です。

こちらの記事では、「ゲームエンジン」について説明させて頂きましたが、「リアルタイムレンダリング」という言葉が出てきました。

この「リアルタイムレンダリング」という言葉、一般の方には馴染みにがないと思いますが、今とても注目される技術です。それでは参りましょう。

代表的なのはゲーム

皆さん、ゲームをした事はありますか?

ゲームをする際、ほとんどの場合は何かしらの操作をボタンを押したり、スマホをタップしたりして自分自身が操作しますよね。

その際に、例えば格闘ゲームでパンチを押したら、キャラクターがパンチをしてくれる訳です。これってよく考えてみたらすごいことではないですか?

もしあなたが「パンチをしている人間を描いて。1秒でね」と言われたら、どんなプロでも無理でしょう。しかしゲームではそれが出来るわけです。いつ、どんなときに、誰がパンチするかもゲーム側は分かりません。全てあなたの気分次第です。それなのに、ボタンを押したらパンチが出ますよね?

これは、ゲームがリアルタイムレンダリングだからです

リアルタイムレンダリングとは、すぐに画が出る技法の事を指します。

ゲームは(ものにもよりますが)1秒間で60枚の画を描きます。フレームレートに関する記事はこちらから。

この1/60秒の間に、ユーザーから命令を受け、その命令を実行し、画面に出すわけです。非常に計算が速いですね。

では、このリアルタイムレンダリング、他にもどんな事例があるのでしょうか。

テレビや建築でも使われる

例えば気象予報。

気象予報士の方が日本地図を指して、晴れや曇りのアイコンが動くのを見たことがある方も多いと思います。

あれも、リアルタイムレンダリングです。気象予報士の方がどんな動きをするかは事前にある程度決まっているものの、あらかじめ作られた映像ではないですよね? 気象予報士の方が棒を動かす位置に合わせてアイコンが追従してくれるのは、リアルタイムレンダリングのおかげです。

最近では、建築業界でも注目される技術です。

例えば自分で家を建てようと思ったとき、どんな家になるかを画像で見たいですよね?

それがVRだったらどうでしょう。実際に歩いてみたり、顔をまわしたりして家の中をうろうろできるわけです。こんな事が今出来るわけです。

これも、リアルタイムレンダリングのおかげです。あらかじめ図面をもとに家をCGで作り、あとはVRの動きを検知して何十分の1という時間で画を作れば、バーチャルツアーの完成です。

何でも表現できるわけではない

例えばリアルな滝や爆発などをリアルタイムレンダリングで表現するのは難しいです。

ある特定の方向からリアルに見せるという事は出来るのですが、ちょっとで回り込んで見ようとすると、フェイクだと分かってしまいます。

また、リアルな動物や人間などはまだまだ難しい分野です。といっても、最新の技術ではこれくらいの映像は出来るので、やはりすごい進歩を感じますね。

反対語は「プリレンダリング」

こちらは、映画などで使われる技術です。

プリはPre,つまり事前という意味ですね。予め計算しておくという意味合いです。リアルタイムレンダリングは「その場でレンダリング」プリレンダリングは「事前にレンダリング」です。プリレンダリングの方が、リアルタイムレンダリングの何百倍、何千倍と時間がかかりますが、その分高品質な画を作る事ができます。

まとめ:リアルタイムレンダリングはこれからも注目の技術

ゲームだけでなく、様々な場面に使われるリアルタイムレンダリング。

おそらく今後は人間や水といった難しい分野も表現の幅が広がり、どんどん品質が上がっていくでしょう。

ちなみに、Primoで扱うコンテンツは全てプリレンダリングです。この辺の理由も今度紹介したいと思います。それではまた。


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