エマニュエル・トッドは新著『西洋の敗北』で、西洋が自滅に向かっている根底に「宗教心の消滅→知的・精神的劣化」があると論じているようだが、それが特に表れているのが政治家や学者などの知的エリートである。
比較的若い世代の頭脳が単細胞化している(👇の筆者の的場とプーチンは1952年生まれ)。
ボーは2022年の著書『Operation Z』で、キッシンジャー(1923)、ラフォンテーヌ(1943)、ハーバーマス(1929)らの長老たちとは対照的に、感情とイデオロギーで動く西側の「若手」の質の低さについて、カナダのフリーランド(1968)、欧州委員会のフォン・デア・ライエン(1958)、ドイツのショルツ(1958)、アメリカのブリンケン(1962)、ヌーランド(1961)を例に出していた。
短慮で勇ましい若手と長老の対比構造は日本でも見られた。
誰とは書かないが、「非常にハイレベルの議論ができる世界水準の専門家集団」と自負しているらしい国際政治の若手研究者たちの話をYouTubeなどで聞いても、観念的な善悪二元論か西側大本営発表の受け売りばかりで、全く参考にならないお粗末な代物だった(マルクス主義にかぶれた昔の学生運動の活動家の議論に毛の生えたレベル)。彼らが学んで崇める米英のアカデミアが劣化しているからそうなるのも当然と言える。
日本も"self-proclaimed experts & fake news peddlers"だらけ。