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個々の心眼を育む


人の背中を観て⇒心眼を育む

日本の伝統文化と言われる様々な文化は、
精神的に高いものを数多く秘めています。

特に茶道や華道などの作法(所作・心得)、
剣道や柔道の武道、能や雅楽、歌舞伎
などの日本芸能、神道や仏教の宗教的行事
と言った古より伝わる様々な伝統文化活動
に高い精神性を見ることが出来ます。

この日本独自伝統文化の「モノ」と「その心
(≒ものづくり精神や職人技、雅)の文化は、
ファッションや漫画など現在の文化も含め
「クール」「かわいい」「萌え」「粋」「風情」など
と言われ現在世界中から多くの興味や注目
を浴びていますが、最近は「和食」の食文化が
加わりより一層注目を浴びています。

また、先年のオリンピック後、国民性である
優しさや唯一無二のおもてなしが注目を浴び
それを実体験しコト(≒感動)深く味わうために
海外からの多くの訪問者が来日されています。

古から伝わる日本独特の封建的な制度や思考、
男女差別と言う今は受け入れられない風習も
ありましたが人としての生き方、心と持ち方は、
徳川時代に確りした基礎となると人関わる際の
礼儀作法(礼法)が作られ、その仕来たりや所作
の教育が行き渡り現在に至ります。

そしてお盆や彼岸と言う先祖を崇拝する風習、
年長者を尊び敬い(リスペクト)親兄弟や知人、
友人と親交を持ちながら上手く近所と付合い
弱い人や不幸な人を助けるために皆が集い、
勿体無い≒質素倹約の精神で社会生活をして
来ましたがプライバシー重視の今はこの様な
風習、独自の文化も徐々に薄れつています。

最近まで、
このような日本独自の風習や生活態度は、
子供が親の背中を見て育つ」習慣、
大人は尊敬する人や先輩・上司の
「背中(手本)を見て、学び育つ」
が社会生活の習慣とされて来ました。

一方で、
人との和(調和)を重んじる意識が優先し、
人の目や思惑が過度に気にし物事や是非
をハッキリ表現せず曖昧にする言行態度
も日本の国民性「不完全美の文化」として
人々の心に重んじられて来ました。

ところが、現在のような情報過多環境・
IТの進化、AI活用の広がる個人優先
の社会になった日本の社会では、様々な
海外の心理学、思考や教育育成手法(手段)
が人の目や思惑、個々人の安全安心を優先
して思考する個人中心の社会環境で浸透し、
人の背中を見て学び育つ習慣」、即ち自分
の頭で考え意思決定する習慣が薄れかけて、
何かと言えばスマホを見るように変わりました。

同時に保身や安全のためか、
本気で叱る人が減少し、個人優先のSNSなど
のIТツールやゲームの影響とも考えられる
道徳感(モラル)の欠如、コンプライアンス違反、
非人道的な行為、犯罪も国内で増加しています。

このようなことを防ぐには、
人の目意識が強く小さい頃から「恥の教育」
育てられた私達日本人ですが、今の社会には、
欧米の「罪の教育」の導入も必要か❓と思います。

欧米の真似やブランド志向が強い日本人故に、
現在国内の人材育成に欧米発信で広まっている、
多種多様な心理学や思考法、心の育成ツール
日本人の無宗教の習わしとは大きく異なる
キリスト教に代表される「心の文化」が基礎
なっていると言うことを心得て置くことです。


また、前記した
人の背中を見て育つ」意識のプロセスは、
何故の意識で物事を見聞きし、何故の心
で考え、その意識を元に、態度や行動を
考え人やものを判断する「心の基礎体力」
と言われるE.Q心の知能指数≒感情の識別
感情の理解・調整・利用」の要素があります。

今の個人中心な日本に求められるのは、
このE.Q(≒内観の活動・他者を思い遣る心)
言う人間力ではないでしょうか?

先年、震災の被災地での被災者のみなさんが、
自分自身のことよりも周りの人々を気配りし、
気遣い、自らの感情を隠し黙々と行動する姿は、
人の背中を見る」意識と言える自らの心に素直で
明確な「意思表示」をすることの大切さを改めて
私たちに知らしめてくれたと受止めています。

今こそ、少子高齢化、労働力減少が見込まれる
厳しい将来の日本のためにも「温故知新の心」を
以って日本独自の文化や自然、足元に目を向け、
私達一人ひとりに求められる「人と和し、繋がる
調和力を一人でも多く身に付けて行くためにも
「人の背中を見て考え意意思定、行動出来る」よう、
ひとり一人が心掛ける時ではないでしょうか❓

少子高齢化に入った現在、
心豊かな日本の社会や一人ひとり人間力
育成のためにも、「人の背中を見て育つ
心眼の育成と取組み姿勢の大切さを知り、
実施する心のターニングポイント到来です。

人の背中を見ると言うこと

それは、身近なことでは親、年長者、
会社のトップ・上司・仲間・知人・友人、
尊敬する人の背中(心)≒言行・取組姿勢態度・
活動目的と言ったことを見るなどがあります。

心眼を育む➡人の背中を見る

1.諺

〇他山の石 
 (自分の修養の助けとなる他人の誤った言行)
〇人の振り見て、我が振り直せ
〇子は親の鏡(親は子の鏡)

2.普段の人間関係で「相手に関心を持つ」

日常でも、仕事でも人間関係の基本的は
平らな気持ちで部下や相手に関心を持つ

この関心を持つことを積極的に行うことで
お互いの心を通わせることが出来るのです。

自分に関心を持っている人に対して、
「今日一日は何も変わったことなく
  無事に終わりました」
 (※「只今戻りました」の挨拶)と言う、
挨拶や連絡・報告が何よりも大切であり、
お互いの信頼関係を築く元にもなります。

3.職場や社会

仕事が進まない時、失敗した時感情的に
部下を叱ったり、怒ったり、要らぬ批判
をする上司管理者はどこの職場でもいます。

しかし、その上司であれば、
きちんと上手く仕事が出来るのでしょうか❓
管理者・上司は「3K」と言われる、
キツイ、汚い、危険このことを自らやって
こそ信頼が生まれ説得力があるのです。

個人の心眼を育む=職場で背中を見る-例

▶執務態度(取組姿勢)
▶会社の理念や方針と
 個人の目的に違いがない
▶言行の責任感

▶報告・連絡・相談の適切さ
▶仕事の処理業務に精通している
 (職務知識の有無)
▶公平公正さ

▶P・D・C・A=段取り力
▶応対対応力
▶コミュニケーション力

▶業務に精通していること
 =仕事から逃げない
▶仕事の優先順位とスピード
▶仕事を楽しむ

▶自己啓発
▶熟練技能
▶奉仕・寛容忍耐力

▶改善改革意欲・
▶三現主義(現場、現物、現実)の実践

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