礼儀作法と挨拶力－まとめ

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挨拶時の目線と態度

挨拶は、見た目(外見)、社会的地位、
年齢、一見や常連のお客様、知人、
友人、障害者、上司、部下に係わらず、
いつも同じ目線の高さ
(身長が＋－15㎝程度の場合)
或いは遜った下目線ですることです。

また、顎を身体に平行にし、
手と足元を安定させて行う
ことは≪人間力≫を表し伝える
ためにも疎かに出来ません。

他に、
見送る為や遠くから見つけて、
貰う為に、挙手や手・手の平を
左右に振るなどのような挨拶を
意図する仕草もあります。

〇〇〇(歩き・余所見・身体揺すり・
何かを行い・飲食)しながらの挨拶は、
相手へのネガティブな潜在意識や
想いが現われ易いと言うことを
いつも意識し注意しましょう。

と同時に自らの心に反して、
誤解を招く元にも成り兼ねない
ことを強く自覚しておくことです。

挨拶の表現伝達力の多少と共に、
挨拶の良し悪しは自分自身の心
≪人間力≫表現が出来るか否か、
相手への「思いやりの物差し」
と言っても過言ではありません。

社内や店内での上司や仲間への挨拶言葉

(社内、仲間・グループ・社員同士の例)

上司や年長者、仲間へ
「お疲れさまです」
「お疲れさまでございます」
部下へ｢〇〇〇さん、ご苦労様です｣
「〇〇〇さん、ご苦労さん｣

(注－１)「おはよう」「お疲れさま」は
極親しい間だけで使うように心得ておくこと。
(注－２)仕事中はけじめをつける上でも
「君」付けや愛称、呼捨てで名前を呼ばないように。

💕挨拶は労いと気遣いを表し、示す

古く、挨拶は「言葉掛け」の言行と言われ、
社会生活上で他人と出会った際、すれ違った際などに
挨拶言葉を掛けることが礼儀と言われていたそうです。

現在の「おはようございます」は、
「おはやい刻限からご苦労様(お疲れ様)でございます」
の略と思われます。
即ち、朝から働く人に向った労いの言葉てあったそうです。

「こんにちは」は
「今日は、ご機嫌はいかがでございますか」の略で、
昼に初めて出会った人の体調や心境を気遣う言葉でした。

「こんばんは」は
「今晩は気持ちの良い晩(宵)でございますね」
の略だとも言われます。

定かではありませんが、
「さようなら」は
「左様ならば」の略のように思われます。
この言葉は相対した人に対し
「左様ならば私はこれで(お先に)
　失礼させて戴きます(致します)」
の意味の言葉と記憶しています。

また、
挨拶言葉ではありませんが
「すみません」は
武家言葉の「相い済まぬ」
が所以と言い伝えられてます。

社会生活での挨拶力と挨拶

挨拶力は社会生活上で人間関係を
円滑にし、人との信頼関係と絆の
【源】であるとみなされています。

それ故に、
挨拶を怠るようなことをすれば、
人間関係においてあらぬ誤解や
人間同士の摩擦に発展し兼ねません。

また、挨拶力は知人や友人の間では
ポジティブな想い・好感や愛情、敬意
の表現とも言われ、とりわけ感情の
篭った表情、親近感の感じる笑顔を
適切に表現する能力とも言えます。

感情の感じられないネガティブな口調、
言わされていると感じられる言葉、
無表情、無感情な挨拶や、挨拶しない
という態度は、
「自分を軽視している」
「この人は怒っている」
「私を嫌っている」
などと解釈される場合もあります。

初めて会う人に挨拶が無い場合、
その人は自分に対して、
「この人は私と関わることを望まない」
「礼儀を知らない無礼な人間だ」
「マナーがなっていない」
などと想定外のことを思われたり、
要らぬ誤解や不信感を招いたり、
落ち込み気分を害したりもします。

このような特質から社会生活上で
挨拶と挨拶力は奨励されています。

家庭内の躾や学校教育を始め社会生活上
のﾋﾞｼﾞﾈｽﾏﾅｰを代表する様々なマナー
(思いやりの形の表現)で相手に触合う場
においても挨拶と挨拶力は不可欠です。

潤いのある社会環境を作る為にも、
心ある挨拶を「当たり前」に
無意識で出来ることが大切です。

周りや人の目を意識せず、
自らが回りに影響されることなく
意思決定したことを表現し伝える
≪人間力≫を身に付けると共に、
挨拶力即ち、挨拶の人に及ぼす力の
大きさを強く自覚し、いつ、誰に対しても
心ある挨拶を積極的に行い、親しみのある
円滑な人間関係作りは幸福感溢れる豊かな
公私の生活、社会環境作りに不可欠です。