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心身の二つの目線

心身のリアル・バーチャルな目線と忖度


二つの目線

私達人間は、
人として地上に生まれ出るに当たり、
異なる二つの目が与えられました。

一つは
リアルに目に映る見える物を見る目、
もう一つは、
目に映らないバーチャルな見えない物
や人の心を感じ取る目です。

リアルに物を見る目を肉眼と言い、
目に見えないものを診る心の目を
心眼=眼力と言います。

この二つの目線を上手に使い分けながら、
社会生活を迷い無く生きられるのです。

現在の私達は、いつの間にかリアルに
目に見える肉眼だけを使うようになり、
人として大切な個人の心眼を使うこと
を忘れしまっているように思います。

その結果、本物・正誤を見分ける力が
弱まり、人や物の偽り物や人の偽善の
影響を受け易くなり様々な苦難や不幸
を背負う羽目になっているように思います。

また、採用の際、経歴・実績や資格、
外見重視の社会環境になってしまい、
心眼」で人物を見て採用する人も
少なくなってきていると思われます。

この心眼とは、
物事の真実の姿を見抜く鋭い心の働き。

心の眼によりリアルに目に見えない
バーチャルな真理を見抜く力です。

武術においては相手の挙動を予測して
行動することで相手を制することを
心眼で見切ったなどと表現し、
武道以外でも重要視されています。

具体的には、
目や耳などの感覚器で知覚することが
出来ない情報を経験と想像力で推論
することによって見えない物の具体的
な形質や挙動を把握すること。
また科学的な推論に基づいて見えない物
の本質を知り、理解する能力のこと。

また、
ネットゲーム・漫画や小説のフィクションの
世界では視覚に頼らず相手の気配・殺気等
を感じたり、視覚を封じることで却って
発達した聴覚嗅覚・触覚を利用して戦う
様なども言うようです。

数知れない人との触合いの体験から
成長し結果を出している人や企業人は、

「ひとつの物・現象やひとり人間を
 澄んだリアル・バーチャル目と
 平らな心で360度の目線備え持つ人」

「人知れず“忖度”=慮ることの出来る人」

であると実感しています。

例えば、人との触れ合いでは、
その場、その時の相手の心身の状態
や器(経験度)を慮った(オモンバカルッタ)上で
会話を組み立て言行する。

言い方を変えれば、
私心(先入観)無く相手と触れ合え、
徳=直き心(傾聴)で受容れられる人。
言行に表裏が無いと認識出来る人。
また、
お付合いをする中で「○○の連絡をする」
と言っていた連絡が出来ない時などに
気遣いさり気なく相手に伝えられる人。

お店や現場を従事するスタッフや
顧客、業者、仲間、管理者等の
視点で捉え、それを生かせる人。

この心の本質は、人を『思い遣る心
≒相手の気持ちを慮る“忖度”と解します。

先年、官僚の取組み意識で話題になった
“忖度”(ソンタク)=気持ちを慮る(オモンバカル)には
以下のような意味があります。

📚【気持ちを慮る】-辞書検索

🔲意義
 人の気持ちに寄添って考えられること
🔲類語
 理解を示す ・ 斟酌する ・ 理解する
 共鳴する ・ 同意する ・ 汲み取る  
 胸中を察する ・ 気持ちをくむ 
 気持ちを汲む ・ 気持ちを察する
 気持ちを理解する ・気持ちを汲みとる
 心情を理解する ・心の内を理解する
 気持ちを斟酌する ・心中を察する
 心中お察しする ・ 慮る ・ おもんぱかる
 気持ちを慮る・ 気持ちを考慮する
 気持ちを鑑みる ・気持ちを思う
 立場に立つ ・ 立場に立ってみる ・
 気持ちになる ・心を慮る ・ 心を気遣う
 顧慮する ・ 考慮する ・ 心情を察する
 心情をおもんばかる ・ 心情をくむ

参考)
 この類語は思い遣りと似た意を持つ。

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