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【クルマ編-第53回】Mercedes-AMG CLA 35 4MATIC (BSG)<プレミアム>

 Mercedes Aクラスの、シューティングブレーク(ディーゼル仕様)や 4ドアセダン(PHEV仕様)は既に紹介しましたが、今回は改良されて新しくなったMercedes-AMG CLA 35 4MATIC を取り上げました。

 AMGシリーズの中には、今回の CLA 35とは別に BSG(48V マイルドHEV)を廃止して、職人の手組みによる製造で 最高出力421ps, 500Nm(=211ps/L)を絞りだすエンジンと、245/35-19の幅広タイヤを履かせてボディをワイド化させた、よりホットなスポーツバージョン CLA 45 S 4MATIC+(1044万円)がありますが、今回は敢えて2.0Lターボエンジン搭載のハイ パフォーマンス・スポーツモデルとしては「日常の使い勝手も考慮したバランスの良いスペックで、306ps, 400Nm(=153ps/L)を発生するエンジンと  235/40-19スポーツタイヤ」を持つ  CLA 35 4MATICの評価と検証をしました。
そして、CLA 35 4MATICは、日常のオーバーオールでの使い易さや長距離ドライブの快適性など、あらゆるシーンでの「走りと実用性を両立した性能&機能」と併せて、BSGの搭載によるエコロジーなどの 社会対応性を担う大切な役割をラインナップの中で持っていると思われます。

 私自身のドイツでの生活実感からみても、強い横風や雨天で荒れた路面のアウトバーンを300km程度走る移動などでも、スポーツ的な運動性能の中に「少し間を持った運転ができる、扱い易い300ps程度」の方が、生活のパートナーとしては馴染み易いのかなぁ~と感じます…。
 しかし日本では、「どうせ800万円払うなら、1000万円出して400馬力オーバーのCLS 45 Sを買いたい」という人が殆どで多いとも聞きました。面白い此処が、高速道路では220km/h以上、そして生活道路でセンターラインの無い山道でも100km/h以上のスピードを日常の生活速度として使い熟しているドイツと、サーキットなどの限られた状況で瞬間的に速さを楽しむだけの日本との「クルマの文化と生活環境の違い」そのものかもしれません。

基準車に対し、少し大型のツインスクロール電制ターボエンジンを搭載した CLA 35

 最近は、シビック タイプRや ルノー メガーヌRS、VW ゴルフRなど「コンパクトクラスのハイパフォーマンス・スポーツ」といわれる 高性能バージョンのモデルもポピュラーになってきましたが、既に全長が 4.7m近くある CLAは、メルセデスのラインナップではコンパクトな位置付けでも、一般的にはコンパクトモデルと言えない大きさになっています。
 そんな事からも、このMercedes-AMG CLA 35 4MATICでは、単に走りの性能を突出させて商品力をアピールするだけでなく、騒音&振動性能や乗り心地、そして 室内&トランクの実用利便性など、ある意味 スポーツ性能と矛盾する機能性をきちんと両立させて纏め上げたクルマにして上質感を造り込み、他社車の追従を許さない処がメルセデス・ブランドの所以か…とも想えます。
 
 皆さんも、日常生活のパートナーとして、顧客様に対して「他社製品と違う、何を提供する」のか…? そして、そのシーンと楽しさを「どんな価値を持ったベネフィットとして実感させている」のか…? そんな視点で、街中で観かけるクルマを、日常の中で洞察してみませんか!! 
きっと色々なことを教えてくれると思います。 そしてそのような洞察と思考はクルマに限った話ではなく、ビジネスや日常の中でも何かのヒントや閃きになって活きますよ~。

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