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東京日仏学院の読書会

今日10/1(日)、東京日仏学院で、翻訳家の河野万里子さんをMCとした読書会がありました。第2回目との事です。第1回目の開催は気付きませんでした。仏文学徒ではありますが、日仏学院では勉強していないので。勿論要チェック機関ではあります。

課題図書は、彼女が訳された、コレット『シェリ』、『青い麦』、サガン『悲しみよこんにちは』、『打ちのめされた心は』でした。今回初めての参加なので、勝手は分かっていなかったのですが、物理的時間は限られていたので、全部は読めていません。結局コレットに絞ったのですが、完読したのは、『シェリ』のみ。『青い麦』は読み始めて、面白くなり始めるところまで。
数日前に、河野さんからのご挨拶とレジュメとしてご自分が気に入っているフレーズの抜書きが送られて来ました。そこに、読書会は、作家毎や作品毎か、当日の様子でグループに分かれてもらいます、と書かれてありました。幾分ホッとしました。

そして、グループ分けで『シェリ』を選びました。最初、大学生男子と2人になりそうでしたが、後から女性2人が加わって来ました。ちょっと気分が楽になりました。

数学者の森毅さんは、「社交性というのは、異文化と付き合うことを面白いと考えること。自分と年が違ったり、ジャンルが違ったりする人と付き合っていく。そういう人と付き合ってみることで、世界が広がっていく。今の時代は、明らかに抑圧されすぎているのです」と言っています。ぼくとしても若い男子(女子でもよいです)とお話し出来るのは嬉しいです。でもいきなり2人だけというのは、厳しいです。初対面ですから。

読書会は、ぼくが仕切ってしまいました。河野万里子さんが最初のグループとして、入って来てくれました。お話しは、『シェリ』には焦点を結ばず、翻訳論やアダプテーション論の話から始まりました。ぼくが、そう話しだしたからです。それに皆さんが乗って来てくれたので、その後自己紹介になり、それぞれが考えていることを語りました。4人のうち2人が演劇人だったので、アダプテーションが良い引き水になったようです。河野さんも、ご自分が上智で受け持たれている翻訳論の授業の模様を教えてくださったり、オペラの感想を言われたりしてくれました。皆さん食いつきが良くて、大変楽しいひと時でした。放課後、大学生男子と2人でお茶して、1時間以上お喋りしました。
充実した日曜日❗️

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