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何をして欲しいのかを明確に伝えないと・・・

「何でこれくらいのことがわからないのか!?普通わかるやろ!!」
「あの人は私に何をやって欲しいのか!?ホントわからなくて、すごいムカツク!!」

私達は様々な人たちと接しながら、生活しています。
お客様、同僚、取引先など本当に人それぞれ価値観や捉え方が違います。
社内でも、上司、部下、他の部署のスタッフなど。

これらの人たちとうまく連携を取りながら仕事をしていかないと、業務は回りません。
このように自分とは違う価値観の人たちと一緒に生活をしていて、自分の想いが伝わらなかったり、また相手の考えが理解できなくて、イライラしたり、時には大きな声でつい怒鳴ったりしたことはありませんか?

この連携が取れるか取れないかで、仕事のスピードやクオリティーが大きく変わってきます。
またしっかりコミュニケーションが取れていないと、大きな事故につながってしまいます。
今日は個性が強いからこそぶつかることの多いスラムダンクの湘北高校から、少しでもスムーズにコミュニケーションを取って、衝突をできる限り避けるコツを考えていきます。


「伝わるだろう」では、決して伝わらない

インターハイ1回戦、湘北高校は昨年ベスト8の強豪豊玉高校と激突します。
後半、花道君は相手ゴール前でフリーになることができました。
それを見た宮城君は閃きます。

宮城:(明案・・・・・・!!)
明らかにパスミスとも思えるような、花道君の身長より高いパスを出します。
花道:どわっ 高すぎるぞ!!
宮城:届くだろ
木暮、潮崎:何 まさか・・・
(中略)
花道:バカ リョーちんっ!!!
岸本:うおあ!?
板倉:跳んだあ!!
宮城:アリウープってヤツだ!
(中略)
宮城君は花道君に空中で取って、そのままダンクして欲しかったみたいです。
そして仲間もそのことがわかっていたみたいです。
ところが・・・
花道:ナイスキャッチ これは天才にしかとれんんーっ!!!
そしてそのまま着地。
宮城:あーっ!?(着地!?)
洋平、ハルコ:ああっ!?
流川:どあほう
花道:そしてゴール下
ところが、これはバスケットのルールにより認められませんでした。
花道君は、確実にゴール下からのシュートをイメージしていたみたいです。
宮城君はじめ周囲のメンバーの思惑と、花道君との間ではかなりのズレがありました。

当然、我が強い花道君と宮城君はケンカです
花道:パスが悪いんだーっ 危うくリングに手をぶつけるとこだったじゃねーかっ!!
   この天才だからよけられたものの!!
宮城:この大馬鹿野郎!!
   そのままたたっこみゃアリウープ完成じゃねーか!!オレのナイスパスを!!
花道:えっ 
   アリウープ・・・?
(中略)
花道:(アリウープって何だっけ・・・? はて?)

【SLUM DANK新装再編版15巻P204〜214】

目立ちたがり屋の花道君にアリウープを決めさせてあげようと、素晴らしいパスを出した宮城君でしたが、肝心のパスの受け手である花道君がそのことを理解していませんでした。

ただ、このように自分の想いが相手に伝わらない。
相手の考えが理解できない。
このような理由でイライラし、持っている能力を発揮できないケースは我々の職場や日常生活に数多く潜んでいるはずです。
ではどうすれば、このような連携ミスを少なくしていけるのでしょうか?

解決策は5W1H

皆様は5W1Hという言葉をご存知でしょうか?
現在はどうかわかりませんが、私は学生時代に中学生でこの言葉を学びました。

○When
5W1Hの一つ目が、“When”です。
日本語にすると「いつまでに」を意味します。
○Where
5W1Hの二つ目が、“Where”です。
これは日本語で言えば「どこへ」に当たります。
○Who
5W1Hの三つ目が、“Who”です。
これは日本語で言えば「誰が」という行為の主体を示します。
○What
5W1Hの四つ目が、“What”です。
これは日本語で言えば「何を」という行為の対象を示します。
○Why
5W1Hの5つ目が、“Why”です。
これは日本語で言えば「なぜ」という理由を示します。
○How
5W1Hの最後が、“How”です。
これは日本語で言えば「どうやって」という方法や手段を示しますが、「どうしたいか」「どうなりたいか」といった、未来・目的を志向する概念としても用います。

何かを説明するときは、いきなり細かいHowの話に突入するのではなく、Why⇒What⇒Howの順番で伝えることが基本です。(中略)
実際の説明では、相手の状況や与えられた時間によって、WhatやHowから始めた方がよい場合もありますが、いずれにせよ、この3層で自分の思考を整理・構造化するクセをつけることが大切です。
【〈シンプルに結果を出す人の5W1H思考〉より】

では宮城君は花道君にどのように説明しておけばよかったのか?
Why・・・試合の流れを湘北に持ってきたい
What・・・アリウープをぶちかませ
How・・・ゴール前でフリーになれば、お前の頭上にパスを出して、そのままダンクしろ

また花道君は宮城君に何と頼んでおけば良かったでしょうか?
Why・・・この天才のプレーで、流れを変えたい
What・・・スラムダンクを叩き込んでやる
How・・・ゴール前でフリーになるから、オレの頭上にパスを出してくれ。そのままダンクしてやる

前半と後半の休憩時間や、試合中のちょっとした時間で話し合いができていれば、お互い気分良く決めれたかもしれません。
この反省を生かしたのか、次の山王工業戦はサインを出し合って、アリウープを決めています。
先制点を上げ、観衆の度肝を抜いていました。



いかがでしょう?
最初は難しいかもしれません。
というより面倒くさいでしょう。

しかし、以心伝心なんてそうそう簡単にできることはありません。
しっかり5W1Hを意識して相手に、自分の想いや考えを伝える。
自分が聞き手なら、相手に5W1Hを意識して、聞いてみる。
これらの積み重ねが、空気を読めたり、あうんの呼吸や以心伝心を作れたりするのです。

明確に伝わることで、大きなトラブルを避けたり、円滑でスムーズに仕事が進んでいきます。
スムーズに仕事が進むので、人間関係も改善されていくのです。



今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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