自分ができることは、他人もできるって思っていませんか?
人はしばしば自分ができることは、他人もできるって思いがちではないですか?
少なくとも私は、そう思いがちです。
「私ができたんだから、あなたもきっとできるはず」、と思ってしまいます。
できることというのは、
日常当たり前にしている事柄から、努力して習得したスキルまで、全てを含んでそう感じています。これは「自己中心バイアス」なのでしょう。
人は、自分の経験や能力を基準にして、他人を評価する傾向にあります。この心理的錯覚は、個人が自身のスキルや知識を過小評価し、他人を過大評価することにつながっていることが背景にありそうです。
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この心理と全く逆で、
「あなたができることは、私には難しい」という心理もあります。
他人が得意とするスキルや特性を自分には持ち合わせていないと感じる心理的傾向も存在します。これを「劣等感」というのでしょう。他人と比較して自分が劣っていると感じることで自己評価が低くなります。
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今日はこの事を、下記図表のようにまとめて考えてみます。
A:「自分ができること+自分以外もできること」
B:「自分ができること+自分以外はできないこと」
C:「自分ができないこと+自分以外ができること」
D:「自分ができないこと+自分以外もできないこと」
A:「自分ができること+自分以外もできること」
背景には必ず、「私ができたんだから、あなたもきっとできるはず」という自己中心バイアスがあります。すると、Aは当然 ”できてあたりまえ” という心理が働きます。
この ”できてあたりまえ” は、自分に対しては謙遜の行為かもしれませんが、相手に対しては、尊重や敬意を払う行為としては、大きく欠落しています。コミュニティにおいては、考えものです。
特に上司から見た部下ができた行為は、多いに認めてあげなくては、人は育ちません。対等より目上から見た人たちは特に要注意行動です。
B:「自分ができること+自分以外はできないこと」
自分のことを過小評価している人は、特にこのBの傾向にあります。レベルの低い自分ができたんだから、あなたならできて当然でしょう。と、疑わずに思う人です。
そして、そのように思っていると、「どうしてあなたはできないの?」 と人を否定する態度に出る傾向にあります。
上司から部下にこの心理が働くと、とんでもない人間関係になります。上司は自分自身を過小評価するので、自分への試練を課して、成長するために必要だと鼓舞しているのかもしれません。
しかし、コミュニティにおいて、その態度は決して良い関係を築くことはできないでしょう。
C:「自分ができないこと+自分以外ができること」
「あなたができることは、私には難しい」という心理は、劣等感を生みます。
むやみに他人と比較ばかりしているとできない自分ばかりを見つけて、自分が劣っていると感じることで自己評価がどんどん低くなります。
心理学教科書的には、対策は自己受容と自己肯定をすることです、なんて知ったようなことを書いてますが、そんなことできたら、とっくにやってるはず。できないから、自己評価が低くなるのです。
その比較は、本当に必要ですか?
不必要な項目まで、比較してませんか?
まずは、比較するクセを減らすことが対策の大きなポイントだと私は思っています。マイペースを保つことが、生活を向上させるには一番じゃないかな。
D:「自分ができないこと+自分以外もできないこと」
できなくて、あたりまえで片付けていいのでしょうか?
「〇〇が目標です。できるようになりたい。」と望んで行動した結果、出来なかった。しかし、自分以外もできなかった。だから、自分もできなくて当たり前だよね。
えっ???
こんなくだらない自己弁護で、
できないことを諦めていいの?
掲げた目標は、他人ができるとか、できないとか、そんな比較は関係なくて、自分ができるようになるまで、諦めないでやろうよ。
少なくとも、関係ない自分以外を言い訳にするなんて変だろう!
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まとめ
今日は自分に向けての記事です。
反省を込めて。
自分より優秀な人たちに囲まれてた時のコミュニティ。
常に自分の優位性が発揮されているコミュニティ。
この2つの環境の違いを常に意識するべきだと感じたので、今日は戒めのために書き記しました。
フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com