セブ島滞在記 ジョリビー(人には勧めるけど、自分では選ばないもの)
セブ島には、ジョリビーという名のハンバーガー屋さんが有名です。石を投げて当たるんじゃないかと言うほどの店舗が町中にあります。
日本では、どこの駅にもマクドナルドがあるように、そのような存在でジョリビーがあります。
マクドナルドはセブ島にもあるのですが、日本と値段が変わりません。つまりフィリピンとしてはとても高い値段になってます。
ジョリーはとても庶民的で、いつでも人で溢れかえっています。
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英会話学校で一緒に学んでいる友人たちとお昼ご飯をジョリビーで食べました。
何を食べればいい? と聞かれたので
「フィリピンに来たからには、ジョリビースパゲティーを食べたほうがいいよ」 と勧めました。「日本で食べたことがないような甘いスパゲティーだから、定番です! 必ずこれは体感しといてください」、と言いました。
友人からは、「まこさんは何でハンバーガーなんですか?」 って言われました。
私は、、、と口籠もりながら、「一回食べればそれでいいかな」って正直に答えました。ジョリビーのスパゲティは選択肢にはありませんww
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さて、これは何が言いたいでしょうか?
どんな美辞麗句を並べても、自分が選ばない事実が、全てを物語っています。
言語化して、その商品のメリットを懇切丁寧に説明をして、相手に勧める行為はよく食事に限らず、すべての商品においてマーケティングではあると思います。
そんな時とても本質を突く質問が、
この質問で、ただ宣伝をする人なのか、
本当に自分の好きなものなのかを判断をすることができます。
NPSスコアを用いて顧客ロイヤリティを測る指標がよく用いられますよね。Net Promoter Scoreの略称で、企業や商品、サービスへのお客様の愛着度を示します。
NPSの質問は「この商品やサービスを知人や同僚にどれぐらい勧めたいですか?」
さて顧客ロイヤリティが高いジョリビーのスパゲティは、私の場合は、”強く勧めたい” から、NPSは高スコアです。
けど、自分が選んで食べたいか?と質問されたらNoです。
これで顧客ロイヤリティが高いと言えるか? リピーターが増えるのか? NPSのプロコンを見定める一つの例だと思います。
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もう一つ医師が薬剤を処方するケースについて。
私は製薬会社で働いていたので、病院で処方される薬剤を販売していました。
もうかなり以前の話しです。
ある学会で世界では既にスタンダードになっていて、日本ではこれから市場が広がっていく期待の新薬の説明を、著名な教授が発表していました。
それはそれは素晴らしいエビデンスの積み重ねで、世界市場でも、その疾患と言えば、1番最初に選択する薬剤はこれだと多角的な方面から説明をしてくれました。
講演が終わって、聴講した1人の医師から質問が出ました。
”あなた自身は1番最初に使う薬剤は何?”
当然、期待の新薬名を言うと思いきや、
なんとその演者は笑いながら、
”いや僕は古い人間だから、
今まで通りお薬を使ってるよ”
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素晴らしい講演会、エビデンスに則った講演会がこの一言で台無し。
その講演している教授の人格、人柄や、学術論文が多ければ多いほど、この一言で新薬が使われる事はないでしょう。
もし、会場から、「あなたがどの薬剤を使うか?」ではなく、「あなたはこの薬剤を他の医師にどれぐらい勧めたいですか?」というNPS質問なら、高く勧めると答えたでしょう。でもその教授は自分では選択しないって答えたので、本音が見える質問なんだと思います。
人には勧めるけど、自分では選ばないものを見定めることは、ネット社会の情報を読む必須スキルかと思っています。
頻繁に上手な宣伝文句を耳にしますが、本当に宣伝してる人たちはその商品を使っているのでしょうかね?
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まこさんは募金活動してます
私は2022年12月現在セブに滞在中
”気に入ったらサポート” でいただいた募金は
すぐに子供達の教育資金にします
ご協力よろしくお願いします
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フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com