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ようやく“音楽の力″を理解できたのかもしれない

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

ウチの社内では、いつもJAZZが流れています。

「僕が選曲したカッコいい音楽だけ流しています」と言いたいところですが、もちろんそんな訳は無く、ネットで探した無料で聴けるJAZZチャンネルを利用しているのは言うまでもありません。

このサイトでは、JAZZの中にたくさんあるらしい様々なジャンルを選ぶことができて(無料での利用だと毎回ランダムに表示される幾つかのジャンルの中から1つ選択可能)、1曲毎に違うアーティストの曲がかかる仕様になっていて、毎日色んなアーティストの色んな曲を聴くことができるし、途中でジャンルを変える事も可能なので、気分によって変化をつけたりできるので飽きが来ることがありません。

そんな日常の流れを、「たまには変えてみよう」と思い立って、普段は社内で流す事の無いCDを流してみる事にしました。

発端は、今年に入ってから会社への行き帰りの車中で音楽を聴かなくなっている事が影響しているのは間違いありません。
以前は、常に聞いていた音楽のCDの出番が一切無くなって、その代わりに英語の『シンプル英語フレーズ2000』の2枚の付録CDが、代わる代わる繰り返し流れています。今のところ、ほぼ1ヵ月間は「通勤時間を英語学習に充てる」と言う試みが継続しています。

これは、個人的にはとても喜ばしい事なんですが、それに因って「趣味の音楽を聴く時間が無くなった」という困りごとが発生してきました。

これまでは、自分の好きな音楽のCDを聴く時間が、通勤の車の中だけでした。と言うか、車で通勤するようになるずっと前から、それこそ電車通勤をしていた20年前くらいからずっと、通勤時には携帯音楽プレーヤーを使って音楽を聴きながら出社していたので、それからずっと続いていた習慣もあってか、2020年末までずっと通勤の車の中では自分の好きな音楽を聴くのが当たり前だし、生活の中で唯一の「一人っきりで好きな音楽を好きなように聴く時間」として楽しんでいました。

その理由としては、これはもう如何ともし難いのですが、それらの音楽を聴く際には「できるだけ大きな音で聴きたい」からなんです。
仮に家に居る時間にこれらの音楽を聴くとしたら、誰もいない部屋に一人っきりで音楽を聴くか、イヤホンかヘッドホンを付けた状態で聴くか、のどちらかの選択肢になってしまいます。
何も予定の無い休日であれば、「部屋の掃除とか片付けをしながら」とか「靴磨きをしながら」とか、「自分の好きな音楽を聴きながら」できる事もありますが、平日に家に居るとしたら朝か夜の時間帯だけになるので、その時間帯に「自分の好きな音楽を聴く」シチュエーションは、あまり現実的ではありません。どうしても「できるだけ大きな音で聴きたい」という欲求が先にきてしまうので、それが出来ないのであれば聴かなくても良いかなと思っていました。

で、実際に聴かなくなって約1ヵ月も経つと、やっぱり、こう、何と言うか、耳寂しいと言いますか、「自分の持っているCDも聴きたいなあ」という欲求が湧いてきたんです。

そうして、今朝もいつも通りに、出社した際の個人的なルーティンである「社内の掃除」をする際に、いつものJAZZではなく、自分の持ってきたCDをかける事にしました。この一連のルーティンは、毎朝出社してからしばらくの時間は一人っきりなので、その間を楽しく過ごそうと思い、いつからか始めるようになりました。

今日かけたのは電機グルーヴの『SINGLES and STRIKES』という昔のベスト盤です。一曲目から、懐かしのヒット曲『Shangri-La』で、朝から気分良く掃除がはかどります。

「あー、こういうのもいいなあ」と、そんな事を思いながら朝のルーティンを続けます。

続いてのルーティンは、空手の「ナイハンチ」という型です。
これは、語り始めると長くなるので割愛して書くと、“心身統一”を目的に、型の中の全ての動作や姿勢や呼吸などに意識を配って行います。
教わっている先生が、いつも「自分の中を観察するのが大事。ただの運動にならないように」と教えて下さっているように、「自分の中の観察をする=自分との対話」の時間であり、型をやった後にはいつもマインドフルネス効果を感じられるのも気に入っていて、毎朝のルーティンに取り入れています。

が、今日はここで異変がありました。

いつもだったら、自分なりにしっかりと「自分の中の観察」ができていたはずのナイハンチが、今日は何だか雑念だらけというか、集中できないというか、頭の中が騒がしい感じがして、「なんか変だな」と思いながら型を終えて、次のルーティンに移るために手帳を開いて予定やToDoの確認をしますが、これもさっきと同じように、何だか集中できない感じがしながらやるような感じです。

「なんだかいつもと違う感じがするんだよなあ」

そんな事を考えている間に、会社のドアが開いて一人の時間が終わりました。

「あれ?いつもの音楽じゃないんですね」

そう言われて気が付きました。
今日のルーティンをやってる時の違和感の原因は、「これだったんだな」と。

で、突然思い出したんです。
会社で流している音楽をJAZZにした経緯を。

当初、社内でBGMとして流す音楽としてネットで探したのは、僕の好きなハードロックやヘビーメタルを無料で聴けるサイトでした。それらはすぐに見つかり、それをBGMにして仕事をしようとした時がありました。でも、そういう類の音楽を社内で流すのはすぐに止めたんです。

理由は、「思考の邪魔になるから」でした。

僕にとって、ハードロックやヘビーメタルの音楽は、大好きなのにもかかわらず、深くモノを考えようとする時には何だかとっても邪魔になるものに感じたんです。

その時の事と、今日の出来事を合わせて考える事で、ようやく見えてきました。

どうやら、僕が好きなジャンルの音楽は自分自身の中に「興奮」とか「衝動」とか「攻撃性」とかを湧き立たせるのにとても向いているというのが、よく分かりました。

だからこそ、今朝のルーティンの最中も、「掃除」というどちらかと言うと何かを考えるよりもリズミカルに体を動かすのが主目的の行為の時にはとても良いフィーリングでした。
だけど、「ナイハンチ」や「仕事の予定の確認」というような、思考が主目的になる行為の時には全く逆のフィーリングを生み出していました。

そう考えると、これまでの人生の中で、通勤時に自分の好きな音楽を聴きながら仕事に向かうのは、「自分を奮い立たせて闘いに臨む」という状態を作り出してそこに入り込むのにはとても有効だったんだなあと思います。

それと同時に、今は、「闘いに臨む」という意味では同じかもしれないけど、自分にとって「闘い」の意味合いが大きく変わって、どちらかというと「興奮」よりも「冷静」に、「防御」と「攻撃」を同時に成立させることができるように「深く思考」して「決断」するためにも、「自己との対話」と「他者との対話」が重要なんだなと、あらためて思い至りました。

その為には、僕にとってJAZZが今のところ一番相性が良いのかもしれないと感じているので、しばらくは、自分の好きなCDをかけるのは「休日の楽しみ」に限定しようかなと思っています。

さて、今度の休みには何のCDを聴こうかなと考えると、もはや気もそぞろです。


あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/


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