見出し画像

昔から言われている事ってやっぱり的を得ているのかもしれない

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

ウチの会社がある高崎市内には、一風堂という豚骨ラーメンで有名な全国チェーンのラーメン屋さんがあるんですが、そこにラーメンを食べに行ってきました。

自分が若者だった頃は、自分でも「食いすぎだろ」と思うくらい、一週間の内に何度もラーメンを食べに行っていましたが、最近では、ほとんどラーメン屋さんに行く事が無くなってきました。何しろ、胃にもたれるので、「ラーメン食べたいなあ」と思う瞬間は多々ありますが、実際に食べるとその後のダメージがそれなりにあるので努めて控えるようにしています。

そんな僕が、「一風堂にどうしても行きたい」と思ったんです。
理由は、先日放送された『カンブリア宮殿』を見たからです。

その時の放送で取り上げられていた企業は、不二製油グループ本社という企業と、その企業の清水洋史社長でした。
不二製油グループは、油脂や業務用チョコレート、大豆加工食品などの開発・生産・販売を行っている企業だそうです。この番組を見た限りでは、この企業の手による製品を、僕は必ず必ず口にしているはずなんです。にもかかわらず、恥ずかしながら、この放送を見るまでこの企業について全く知りませんでした。

そして、この会社が60年以上も前から、「大豆は世界を救う」と考えて、大豆加工製品をずっと研究し続けて作り続けている事も知りませんでした。

その大豆加工食品の中に、「言われないと“肉”である事を疑いもしない」ような製品などが既に世の中で消費されているという事も、この時初めて知りました。

これを知った時には、「これは、まさに夢のような食品じゃないか」というのが僕の感想でした。

なぜならば、僕は肉が好きなんですが、肉を食べるとどうしても同時に“脂質”を取らざるを得なくなるのが嫌なんです。
「余計な脂質を摂取して太ってしまう」というのも理由の一つではあるんですが、それよりも単純に、脂身の味も食感も苦手だというのが最大の理由です。
なので、「肉は食べたいんですができるだけ脂身を避けて通りたい」という理由で、鶏むね肉や鶏ささみを好んで食べる事が多いんですが、食事の内容が偏るのは気になるところです。
これまで僕が知っていた大豆加工食品と言えば、「納豆」「豆腐」くらいでしたが、これらでたんぱく質を鶏肉と同等量を摂取しようとすると、どうしても「脂質」をかなりの量摂ってしまう事になってしまうというのが悩みでした(厳密には動物性の脂質ではないので健康的であるという見方もできますが、総摂カロリーで考えるとあまり大量の大豆製品は避けたいところでした)。
ところが、不二製油グループの研究によると、「豆乳から脂質を分離させることができる」という事をテレビで言っていたんです。
これを聞いて、僕はこんな想像をしました。

「もし今後、これが安価で製造できて、しかもそれが肉と同じように美味しい物だとしたら、無理して肉を食べなくてもよくなるんじゃないのか?そうなると、今現在、世界の環境や食料事情を語る上で主要な問題になっている「家畜の飼育に関わる様々な問題」が、一挙に解決する可能性があるんじゃないのか?」なんてことを思い浮かべたんです。まさに、「畑の牛肉」と言う昔から言われている異名通りに、いよいよ牛肉の地位を奪い去りかねない未来が見えてきたような気すらします(これはちょっと言い過ぎかな)。

で、その時に、「これが清水社長が番組冒頭で言っていた、「大豆が世界を救う」って事か」と合点がいったし、それを、この会社の創業者が60年以上前から唱え続け、歴代の社長がそれを引き継いで会社としてずっと研究開発し続けていたという事に勝手に感銘を受けてしまったんです。つい、さっきまでこの企業について存在すらも認識していなかったにもかかわらず。

そんな、不二製油グループ本社の革新的な取り組みが紹介される中で、一風堂とのコラボレーションについても紹介がされていました。
その内容は、「不二製油グループが開発した油脂と大豆加工食品で、一風堂で販売するラーメンの製品化をする」というものでした。
番組の中で、両社の社長同士が同席して、そのラーメンを試食して評価をする場面なんかも映し出されていました。
そして、その番組の中で、このラーメンが今年2021年の2月1日から一風堂で食べる事ができると紹介されていました。

食べると、豚骨ラーメンのような味わいなのに、実際には植物由来の材料で作られているラーメン。カロリーも、本物の豚骨ラーメンよりは200kcal程度は低いらしい。一風堂のHPを確認したところ、「NO TONKOTSU/NO MEET/NO EGG」と銘打ってあります。

そうと知ったら、もう居てもたってもいられません。

「このラーメンを食べたい」

それしか考えられなくなり、それが可能な時間を作って行ってきたというわけです。


で、このラーメン(商品名は『プラントベース赤丸』だそうです)を食べた感想としては、「美味い」の一言です。
これ、予備知識無く食べたとしたら、僕は絶対に「動物性の材料不使用」だなんて気付けません(「なんか普通のラーメンと違うかも」的な違和感すらも抱けない可能性があります)。それくら、「ラーメンらしいラーメン」でした。

そんな完成度の高さにも驚いたんですが、僕が一番驚いたのは、麺です。

この『プラントベース赤丸』の麺は、全粒粉の麺だそうです。で、この麺は、通常のラーメンに使う麺とは違って(通常の麺は卵が使われているそうです)、卵不使用で全て植物が材料になっているそうです。
これは、全て「替え玉」を頼む時に、店員さんから説明を聞いて知った事なんですが、替え玉では「全粒粉の麺」も「通常の麺」も、どちらでも選べるとの事でした。言われてみれば、オーダーの際に麺の固さを聞かれなかったなあとは思ったんですが、こういうわけがあったのかと。
「じゃあ、両方食べてみてその違いがわかるかどうか試してみよう」と思ったので、替え玉では「通常の麺」を頼んでみたんです。
そうしたら、これが、僕でもわかるくらいの違いがあったんです。

「通常の麺」は、僕が知ってる、「豚骨ラーメンの麺」でした。
そして、「豚骨ラーメンの麺」は「豚骨スープ」に合うように作られているんだなあというのが、ここに来て初めてわかりました。
『プラントベース赤丸』には、「豚骨ラーメンの麺」よりも、「全粒粉の麺」の方が、明らかに合うんだなあと、比べてみてわかったんです。

で、ここが驚いたポイントなんですが、僕は、食べ比べてみるまでこの事実には気付かなかったんです。
「通常の麺と全粒粉の麺を、このスープに入れて食べ比べてみた」から、ようやく理解できたとも言い換えられます。

つまり、もし、開発段階で「豚骨ラーメンに近い物をプラントベースのスープで再現しよう」という“だけ”のコンセプトだったら、恐らく、このスープに「豚骨ラーメンの麺」を入れるだけで終了していてもおかしくなかったんじゃないかなと思ったんです。
と言うか、「食」の素人である僕がこのラーメンの試作に、もしも関わっていたとしたら、「豚骨ラーメンの麺を使用する事に何の疑いも持たなかったんじゃないかな?」と思うんです。だからきっと、そのままの麺に何の疑問も持たずに使ったと思うんです。だけど、このラーメンの麺は全粒粉の麺を使用している。って事は、「もっと美味いラーメンにするには何が必要なのか?」というような問いが、この商品の開発に関わった人達の中には、当然のように生まれていたはずなんです。そんなことを想像すると、感心するのとともに、とても強い興味が湧いてきます。
だからこそ、「全粒粉の麺の方が、このスープに合うって事を、一体どんな過程を経てたどりついたんだろう?」という興味が。

だからこそ、素人の自分では絶対に辿り着けないし、「食の探求って、マジで、凄すぎるくらい凄いなあ」と心からの感心が生まれます。

この『プラントベース赤丸』の「替え玉」を「豚骨ラーメンの麺」を入れて食べるまでは、僕の興味関心は、完全に『不二製油グループ』にありました。
でも、これを食べてからは、『一風堂』にも同程度の興味関心を持っています。

まさに、この両者のコラボだからこそ実現した、このラーメンの完成度なんだろうなと、今は考えています。


食べ終えてからずっと、「さあ、次はいつ行こうかな」と考えているので、如何にカロリーが抑えめの『プラントベース赤丸』であっても、近々カロリーオーバーの源になるんじゃないだろうかと一抹の不安を抱えています。


あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/


#ビジネス #仕事 #群馬 #高崎 #対話ベース #組織開発 #人材開発 #外部メンター #哲学対話 #P4P #知的アクティビティ #挑戦と達成をデザインする #主役から主人公へ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?