クヴェンシエト蒼村

見付けて下さってありがとうございます。 ご縁で繋がっていただいた全ての人へ。 自己満…

クヴェンシエト蒼村

見付けて下さってありがとうございます。 ご縁で繋がっていただいた全ての人へ。 自己満足の書き殴りばかりです。 お時間がある方、もし良ければ見ていってください☺️

最近の記事

あの時のデジャヴ

先日、Twitterで親交のあるSさん宅に伺った。 「わざわざ遠い所から来て下さって、ありがとうございます」 そう言って、車を降りた瞬間にハグしてもらった。 Sさんは自宅前で作務衣姿で出迎えてくれた。 眼鏡をかけ、坊主頭で顔が少し小さめの印象で、お寺の住職をされていると聞いても誰も疑わないと思う佇まいの男性だった。 つぶらだが、静かで穏やかな眼差しの奥には、長い年月をかけ研ぎ澄まされた鋭い知性と聡明さを感じさせた。 自然の中で二人で散歩をしたり、気功の練功法を教えて

    • 人殺し

      いつも通りの日常の筈だった。 2週間ぶりの連休だった。 ネットの情報なんて鼻から信用してなかった。 まさかそんな馬鹿げたことが、現実に起きてるなんて、夢にも思わなかった。 その夢にも見たことがない光景を、今見ている。 「おい、和也」 俺は目の前の息子に呼び掛ける。 和也は、廊下で仰向けに寝ている………正確には倒れているように見える妻の美沙希に覆いかぶさり、首元に顔を埋めながら何やら「グチュッ…ヌチッ」などと不穏な怪音を立てている。 美沙希は口が半開きのままにピクリと

      • 演者

        今日は朝から、ひよこの数振り分けが仕事だった。 片手持ちの網で四隅にひよこ達を優しく追い詰め、十数羽ほどまとめて掬い上げると空いたケージに二羽、四羽と手際良く放り入れていく。 この業務を動物愛護団体などが見たら激しく虐待だと叫ぶだろう。否定はしない。 しかし現代人の胃袋を満たし続ける為にはこの養鶏の仕事が不可欠であり、卵の大量生産には必要不可欠である。 そしてこれは業務であり、手際良さが求められる仕事であり、「ひよこちゃん可愛い」などと、その愛らしさを感じる暇も余裕も

        • 私の貌。

          いつからか思っていた。 私の中には、誰かがいる。 いつもじっと、澄んだ目で私を見ている。 気付いたのは高校1年生の三学期頃だった。 その頃の私は自信が無く、いつも何かにビクビクしていた。 何故か、教室にいると自分が酷く場違いな場所にいるような、周りのクラスメイトと何かが決定的にズレているような、そんな感じがしていた。 休み時間はだいたい寝るか、スマホゲームで暇を潰した。最初の頃は、 周りとできるだけ会話する努力をしていた。会話ベタで気持ち悪い人だと思われたくなかったの

          S氏の恋愛と結婚と女性に対する考察(パート2)

          https://note.com/service8/n/nf73fad68e2c8 (原文・S:恋愛と結婚と女性) https://note.com/provide/n/nb3f51a493498 (S氏の恋愛と結婚と女性に対する考察パート1) さて、前回の続きから考察していこうと思う。 何の話か分からない人は上のリンクを参照して欲しいが、まぁ興味が無いなら開かなくても結構だ。 気を取り直して始めていく。 物語の続きだが、今度はシーンが打って変わり、喫茶店を舞台

          S氏の恋愛と結婚と女性に対する考察(パート2)

          S氏の恋愛と結婚と女性についての考察(パート1)

          S氏とは去年知り合った。 知り合ったと言ってもSNSでやり取りをする仲で直接お会いしたことはない。 穏やかで女性的な文学と言葉を愛する親しみやすい素敵な男性という事は判明している。 強烈なシンパシーを個人的に感じる優男である。 そんな落ち着いた紳士である彼のある投稿が周囲を震撼させた。 タイトルは 「恋愛と結婚と女性」 その内容は学生時代に遡った彼の内面で繰り広げられる欲望と理想との戦いであり、自らの在り方に葛藤しながらも真摯に己へ立ち向かうことを諦めなかった男の壮

          S氏の恋愛と結婚と女性についての考察(パート1)

          生きる。

          春眠暁を覚えず。 気付けば毎日やるつもりだった日記を二日目からすっぽかし、疲れと眠気を言い訳に一日坊主で更新が止まってしまった。 どうやら私はロボットのやうでは無いようだ。 ロボットであれば、義務感もやりたいと思う気持ちもなく、日記を実行し継続する必要があると判断すれば中断する必要があるまで更新し続けるだらう。 私は人間である。生存の為にはほぼ毎日食糧と水を必要とし、昼間活動すれば疲労し、その疲労を治癒する為に夜間から朝まで意識を喪う。 感情と意志を備え、自ら思考し感覚

          さて、日記を始めまして。

          御機嫌よう。 交換日記のお誘いをいただいたので、日記を今日から付けてみようという次第である。 日記と言えば、書くネタが思い浮かばずに1週間も続かなかった学生時代を思い出す。 何をやるにも興味第一主義とでも言おうか。 己から涌き出す興味のままに、一つのものに手を付けては暫く気狂いになり熱中した。 そして飽きればそれきり見向きもしなかった。 興味の対象も、飽きるまでの時間も、何が好きになるのかも全て出鱈目でバラバラだった。 興味は気紛れであり、鮮度である。 興味の源泉

          さて、日記を始めまして。