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生きる。

春眠暁を覚えず。

気付けば毎日やるつもりだった日記を二日目からすっぽかし、疲れと眠気を言い訳に一日坊主で更新が止まってしまった。

どうやら私はロボットのやうでは無いようだ。
ロボットであれば、義務感もやりたいと思う気持ちもなく、日記を実行し継続する必要があると判断すれば中断する必要があるまで更新し続けるだらう。

私は人間である。生存の為にはほぼ毎日食糧と水を必要とし、昼間活動すれば疲労し、その疲労を治癒する為に夜間から朝まで意識を喪う。
感情と意志を備え、自ら思考し感覚を通して世界を視る。

自分というものは不可思議である。
分かれば分かるほど得体が知れない。
寝ている間、自分は一体何処へ消えているのだろうか。何故、夜は意識を喪う必要があるのだろうか。起きた時に記憶が体から抜け落ちず、寝る前の自分と起きた後の自分が同一のものであると自覚できるのは何故だろうか。物事や人物に激しく感情を動かされ、時に怒り、時に笑い、時に泣くのは何故だろうか。生きていることがうんざりするほど嫌になったり、生きていて良かったのだと安堵し泪が止まらなくなるのは一体何故なのだろうか。それが意味する人間とは何だろうか。

私は最近、自分が生きていることがどれほど尊く奇跡的で、全ての人類がどういう形であれ生きていることが私にとっては心から幸せであることに気が付いた。今これを書いている時でさえ、その感情にしみじみと泪が流れる。

数年前まで知らなかった感情だ。
人間は元から好きだった。
今では人類全体を愛している。
隔てなく愛せるようになったのだ。

人類だけではない。
動物、植物、地球、宇宙、時間、空間、概念。
今まで人類が積み上げて来た歴史と、正に崩れ落ち始めている現在。そして私がこの世に産まれてきた始まりと、これから先にやって来るであろう終わり。その中で関わるであろう遍く全ての存在に敬意と祝福と感謝を持てることを知ったのだ。

自分という存在の中に確かにその感情が脈動している事を、他でもない私が自覚しているのだ。

皆さん、産まれてきてくれてありがとう。
生きていてくれてありがとう。
天上天我唯我独尊。
全ての存在は皆美しく、皆素晴らしい。

そう思えるように成長した自分自身に誇りを。
今生きている総ての存在に感謝と愛情を。

皆さんの心がどれだけ私から離れていても、目の前が絶望に覆われ光が見えなかったとしても、私の言葉が何一つ誰にも伝わらなかったとしても、あなた方の生と死を喜びます。祝福します。
悪も善も全てが尊い。何もかもが。

だから皆、最高だぜ。
お前ら大好きだ。

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