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誰もがクリエイター:映画『映画大好きポンポさん』レビュー

2021年12月に行われた、COME BACK映画祭~コロナ禍で影響を受けた映画たち~ @Hall Mixa (池袋 東京) で鑑賞しました。

感想

カラフルで躍動感があってキャラクターそれぞれが魅力的。開始数分であっという間に世界に引き込まれた。

場面の切り替わり方も映画のようで、実に小気味よい。

私は「誰でも創造する作業は大なり小なりやっていて、一人一人が皆クリエイターだ」と思っている。
産みの苦しみは大きいが、創った後の感動はそれを上回る。きっと、誰でも味わったことがあるはずだ。

だからこそ、この映画は多くの人に刺さるのだろう。

トークイベント

映画上映後、お笑い芸人のジャガモンド斉藤さんと、アニメ評論家の藤津亮太さんのトークイベントがありました。楽しくて時間があっという間に過ぎ…本当に700円で良いのですか!?以下はメモ。

  • 杉谷庄吾【人間プラモ】さんが発表したWebアニメが原作。

  • 監督/脚本は平尾隆之さん。『劇場版「空の境界」第5章 矛盾螺旋』『ゴッドイーター』など、青春の悩みや夢追い人など「人生をどう生きていくか」についての作品が多い。そのため、平尾さんが監督するしかない!と白羽の矢が立ったそう。

  • 本作品は、よくある撮影中のトラブルではなく、「編集作業」という、自分と向き合う作業にフォーカスしている。実は原作ではそれほど描き込まれておらず、平尾さんの解釈が更に加わっている。

  • アランというキャラクターも、原作にはいない。だが、アランがいないとクリエイターだけの話になってしまっただろう。クリエイターでない人でも「自分はそこにいていいのか」という悩みはある。本作では、それに回答を示した。その結果、観客一人一人に「自分の話」として落とし込まれる。

  • この映画は、公開当時はそれほど話題にはならなかったものの、口コミでじわじわと人気になっていった。リピーターが多く、刺さる人に刺さる作品。


※イメージはこちらからお借りしました。
https://pixabay.com/images/id-4857895/

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