御座

哲学と臨床心理を専攻中の心理学部生。

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臨床場面における架空事例 2

扱う事例について このnoteは臨床場面において生じられると考えるさまざまな事例について、筆者がこれまでの経験や学びから得た情報をもとに、総合的に架空ケースとして作成する完全オリジナルの臨床ケースである。 臨床実践をはじめとする事例検討などで、参考になれば幸いである。 年齢・性別 年齢・性別 48歳 男性 かなり肥満気味 主訴 主訴 社会との繋がりを再構築する中で、現実とのギャップに苦しんでおりどうすればいいのか分からないでいる。この状態をなんとかしたい。事前のベ

    • 臨床場面における架空事例 1

      扱う事例について このnoteは臨床場面において生じられると考えるさまざまな事例について、筆者がこれまでの経験や学びから得た情報をもとに、総合的に架空ケースとして作成する完全オリジナルの臨床ケースである。 臨床実践をはじめとする事例検討などで、参考になれば幸いである。 年齢・性別 年齢・性別 34 女性 主訴 主訴 家事や育児にやる気が起きなくなりその状況を改善したい。 問診票によると、カウンセリングルームに来る前に病院に行き、事前のベック(BDI)では強い鬱の傾

      • シャーデンフロイデという病い

        ・問題なのは相手を貶めたり、その貶めた言葉を相手が肯定した時に、表情筋が緩むというのは、ある意味とても怖いことだ。人を貶めていることに快感を感じることは、心理学のなかでは「シャーデンフロイデ」と呼ばれている。 以下は、実際に筆者がシャーデンフロイデを感じた場面とその所見である。 第19回中央委を見直して、私に質問をした人間を細かく観察してみた。 第19回中央委員会はzoomというオンラインコミュニケーションツールを用いて相手の顔や発言する様子をモニター越しでは確認すること

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