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くれどき短歌


苟且の愛なぞ要らない、なんて、強がりだよ。


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イラストの天使は笑い僕はまた死に損なってきみに電話する

でもきっと逃げきれないとわかってて月の光を手でさえぎった

便箋を折ってハート型のシール、すぐに火を付け愛を葬る

呼吸すら忘れたいほど寒い朝だけきみの名をつぶやいてみた


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ビーカーから珈琲の滴が落ちるのだけ、ずっと見てた。

さようなら。

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