見出し画像

Vtuber配信活動が教えてくれたこと

私は、昨年4か月ほどVtuber配信者として活動していました。

なぜ4か月かというと、急に診断士受験欲に目覚めたからです笑

もっとも、その診断士受験欲も3か月ほどしか続かなかったわけですが…

それはさておき、Vtuberとして配信活動をしたことで、一般的なカウンセリングでは難しい、非常に貴重な経験をすることができました。

まずその一つが「若年者のリアルを知ることができた」ことです。

そもそも配信アプリ自体、中高年はほとんどいません。基本的には30代前半以下の若年者層が中心です。

そして、その中でも社会に出てからは余り接する機会のない「中高生」のフォロワーが非常に多くできたことが挙げられます。

特にスクールカウンセラーなどでもない限り、中高生の悩みを聴く機会はほとんどないでしょう。

そういう意味では、「中高生のリアル」を知ることができるのは、本当に貴重な経験です。

二つ目が、「中高生はまだまだ『心情の言語化』が苦手である」ということです。

大人を相手にしていると、「このクライエントは、言語化が苦手なんだな」と感じることはそう多くはありません。

しかし、中高生は違います。自分の心情をきちんと言語化できる中高生の方がレアな存在です。

そうなると、カウンセラー側が中高生の心情を汲み取り、適切に言語化する(その言語化レベルも中高生に合わせたものが必要です)というスキルが必要になります。

(うーん…言っていること、よく分かんないな、そこちゃんと説明してくれないと)なんて思っていたら、カウンセリングになりません。

例えば「もしかすると、○○は今とっても伝えたいことがあるのに上手く伝えられなくて、それで自分を責めたり苦しくなったりしているんじゃないのかな…そんな風に感じたんだけど、○○はどう思う?」といった感じで、『言語化』『理解の確認・共有』を適宜行うことで、悩みの芯を外したままの面談を避けることができ、ラポールも向上、結果としてより意味のある時間を提供することができます。

そのためには「クライエントが言語化できない心情の把握」・「クライエントに合わせた言語化」といったスキルをトレーニングする必要があります。

そして最後に苦言になってしまうのですが…

こういう話をすると、カウンセラーの方から「Vtuberとか配信とか色々されていてすごいですね(そして『私にはできないです』と続くことも)」と言われることが多々あります。

私が凄いのではありません。

「『新しい文化・若者文化を知ろうとする気持ち』の有無」です。

ほぼそれだけです。

だって、TikTokとか小学生だってやっているわけですから、我々大人ができない、なんてことあるはずがないんですよ。

(家族の理解が得られないとか、お子様が小さくて目を離せないなど、そういったご事情があってできないケースは当然あると思いますので除外します。)

私はただ、「新しい文化」を知り、それをクライエント理解に活かしたい。それだけです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?