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居酒屋ガツン!MtG会感想/いつまでも気持ちよくカードゲームをしたいものだ

日本ではカードゲームは子ども寄りに売れている、それに対して海外では大人寄りに売れているという話をよく聞く。一言で言えば文化の違いと流通形態の違いに過ぎないのだが、両方合わせれば「子どもでも大人でも楽しめる」って形にも言い換えられるわけです。実際に大人向けに長いこと売れていたMtGことMagic: the GatheringでもWotC社が子どもを対象としたエデュケーショナルな取り組みとしてユースアンバサダープログラムが動き、現在は第二期を募集しているようです。

前置きはさておき、居酒屋ガツン!のMtG会に参加してきたのですが、MtG自体色々あって最近はあまりやっておらず先々週町田のFNMに半年振りの参加をしたのが最後でなかなかやる機会がありませんでした。

昔話になるのですが、昨年の京都転勤時代は拠点にしていたブリックス(個人店)に通い詰めていたのでMtG漬けといっても過言ではないくらいのMtGフリークだったのですが、関東に帰ってきてからはいつの間にかMtG熱が冷めていました。自分でも意外かと最初は思いましたが「楽しめる仲間がいる」「気軽に行ける距離にショップがある」という属人的要素がMtG熱を支えていたことに気付きました。

話は戻りますが、そもそものガツンMtG会参加のきっかけが過去にコロッサスオーダー(2013~2015)というカードゲームで知り合った方からTL上で誘われたってのがありまして、自分自身行くきっかけを探していたので出向く次第というのがありました(居酒屋ガツン!自体は以前からMtGクラスタ内で「ドラフトが出来る居酒屋が足立区にあるらしい」という噂を聞き付けて知ってました)

定刻で到着したときには既にイベントホストの石井さんほか約10名が既にスタンダードフォーマットで盛り上がっており手持ちの湘南土産は一瞬で無くなってしまい2箱買っておけばよかったと後悔。

自分もスタンダードフォーマットで数戦やっていたのですが、やがて参加者は20人を超え、地下も満杯となった頃に「ドラフトやります!」の鬨の声が上がりました。ドミナリアドラフト、関東に帰ってきて初めてのドラフトにして新環境、カードプールの把握も怪しいまま勢いで参加しファーストピックのデアリガズに惹かれるまま赤緑t黒デッキを組んで悲しみの0-3という現実が襲いかかる。正直デアリガズはカットと割り切りボムの誘惑を振り切って別のアーキタイプ組んだほうが良かったと本気で後悔、つらい。

ドラフトが終わった後はまさかの突発的バーベキュー会となったのですが、このセッション感こそが居酒屋ガツン!の醍醐味であるということを思い知ることとなります。まさかの買い出しが始まり、恐るべき価格帯の肉や野菜が次々とカゴに入っていき、その結果がこれです。

さっきまでドミナリア環境のドラフトが行われていた場所に想像を絶する肉(と卵)が置かれているのだ!ALAS!

焼肉とすき焼きで団欒の場が築かれているのに飛び交う言葉は何故かMtG風味、これこそがTCGと居酒屋という異分野がクロスするという異世界体験なのだろうかと思いながらもそんな空間を楽しんでいる自分がいる、そうか、MtGってこんなに会話を盛り上げてくれるコミュニケーションツールだったのか、何故こんな大切な事を忘れてしまったのか、いやそれより今は肉を食うことが先決だ。フジキド=サンもこう言っている「後悔は死んでからすればよい、今は目の前の肉を食さねばならない!」と。

冗談はさておき、酒も回った状態でもMtGしたくなるのがMtGプレイヤーの性。酔いも醒めた辺りでモダン&スタンダードフォーマット戦。モダンでは青緑マーフォーク相手に青トロンを使い序盤は優勢を保ち、ワームとぐろエンジンとEMNエムラクールが並ぶ盤面まで持っていったものの終盤で真珠三叉矛の達人の島渡り付与が仇となり敗北。忘却石さえあれば。スタンダード戦ではまさかの「先に副陽の接近を打ったもの勝ち」という事態になり先に打たれて敗北、敗因は土地が序盤に伸びずこっちも握っていた副陽の接近が打てなかったというしょうもない話。そもそも今回の参加者副陽系コントロール使い多すぎる問題。なんでだ(実際副陽系コントロールデッキは謎の愛着があって青白→白黒と色の変遷があれど一年くらい使い続けているが)

21時も半分が過ぎ、これ以上は終電の危機があるので惜しくも22時を前にして離脱することとなりましたが、ガツンのマスターの笑顔を見て「またこの店でMtGと酒呑みたい、今度はお裾分け用に天青(地元の銘酒)持っていきますから」と思うなど。

「スタッフが客を選ぶ店」と聞くと最初違和感を感じる方もおられるでしょうが、裏を返せばこの店の常連はマスターのお墨付きともいえるわけで少なくともサードプレイスの話でいう所の「ボア(場を乱す独り善がりな人)」が弾かれるとも考えられるわけです。

硬めの話が続きますが、サードプレイスに関してはWPNブログの中の人のお気に入り理論でもあるようで同ブログを読んでいると頻繁にその名を見ることとなります。サードプレイスと居酒屋は日本においては切っても切れない関係で、その手の調査もよく行われてたりします(一例:吹田市の居酒屋と阪大チームの研究の話)。その辺の話を踏まえると居酒屋+MtGという一見「ナンデ?」という組み合わせも的を得ていて「この店WPNブログの中の人みたら絶対記事にしたくなるだろうなぁ」っていう謎の確信が出てくるわけです。

長くなりましたが、東京にはこんな形でMtGを楽しめるお店があるということが広まれば幸いです。

明日は別の交流会だ・・・

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