見出し画像

分配と再分配、全くの別物です


2021年9月に岸田内閣が発足し、適正分配が実現する機運がさらに高まっています。今回は、混同されて使われることが多い「分配」と「再分配」の違いについてご紹介します。


一般に「分配」というと、富裕者層の課税によって一度政府に渡された税金(付加価値)を、社会保障制度などで弱者に還元するというイメージがあります。

しかし、これは「分配」ではなく「再分配」であって、岸田政権が主張する「分配」とは全く異なります。


再分配とは、例えば税金のようにお金を集めます。そしてそれを公共サービスや社会保障費として還元します。ここでは、誰からどのような基準でお金を集めて、集めたお金を誰に対してどのように渡すのかという複雑な判断が必要とされます。


岸田氏が推し進める新しい資本主義における「分配」は、営業利益という総付加価値から、従業員や役員といった関係者に対して第一次的に分配することを指しています。


重要なことなので繰り返しますが、「分配」とは、政府による再分配ではなく企業の第一次的段階での適正分配にかかわる制度で、「直接、企業内部のステークホルダーに付加価値を与えることができる」という点で、私たちは再分配ではなく「分配」を強く支持します。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?