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映画「長いお別れ」ようやく観たよ〜叶えられなかった希望でもあった「長いお別れ」

見逃したかなとあきらめモードになりつつあったが、今日ようやく観ることができた映画「長いお別れ」。父は突然逝き、ちゃんとしたお別れはできなかったから、長いお別れがあったらどうなったかなと想像しながら観た。普通に考えれば、家族と言えどもそれなりに壮絶で簡単に言葉では言い尽くせないだろうね。

僕にとって父との別れは、もう少し丁寧にしたかったなと思っている。また、僕が父親と話がしたくなる時期まで頑張って欲しかったなと思っている。今でも、父に直接そう伝えられたらな。もう一度でも会いたいね。

「父」を演じた山崎努さんは父と同じ歳。座った様子、口数の少なさ、頑固なこだわりなど、彼が演じた「父」と似たような雰囲気だった。

父は仕事を退いて2年で逝った。普通の会社員だったけど、やりたいことは見つけたようで、地元の市民講座で郷土史の教室に通い始めていた。講義ノートも残っている。これからが第2の人生、父自身と母との人生だったのに、始めてからまもなく逝った。

「父」が歩んだ70歳までと70歳からの長い別れは、父にはなかった。

僕にとっての30代後半から50代にかけての時間、父にとって60代から80代になる時間こそ、父と子が話をしなければならないことが一番多い時期だったんだと思う。少なくとも僕は話し相手になって欲しかったな。

弱音も強がりも、誰にでも言えるものではない。伝えたい人は限られる。父と話したかった。その叶えられなかった希望は、終わってから膨らむもんなのかもしれないね。

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