自分はよく道を聞かれる

理由はよくわかないが、自分は道を聞かれることが多いように思う。
どこからどう見ても東京の喧騒に慣れている様子もない田舎者であるにもかかわらず、東京駅構内で30分以内に2度関西からの旅行者と思しき方に「○○線はどこですか?」と聞かれた。東京駅の時刻表の全てが頭に入っていそうな顔でもしながら歩いていたのだろうか。

さらに海外で聞かれることの方が多い。
360度どの方向からもその街に溶け込んでいない東洋人にしか見えないにもかかわらず、道や場所を聞かれる。ヘッドホンをしていようが聴いている音楽の隙間を縫って。その街の地図の大通りから抜け道まで全て頭に入っていそうな顔をしながら歩いているのだろうか。

道を聞かれたわけではないが、マドリードの通りを歩いているときに向こうから歩いてきたご婦人が「これ固いからちょっと開けてもらえる?」と、あたかも10年来の友達に頼み事をするかのようにお菓子の入った袋を差し出してきたこともあった。

さすがに気になって「道をよく聞かれる人 特徴」と検索をかけてみるとそこに出てくるのは今まで受けたことのないような数多の褒め言葉。それらを全て自分に当てはめて悦に浸るほど自分の中に純粋さは残ってはいないようだ。中には「下に見られやすい」と、にわかには受け入れ難い特徴も挙げてあった。

実は一度だけ道尋ねを装った軽犯罪に巻き込まれたことがあるのでこの"下に見られやすい"と言う特徴はあながち間違えでないかもしれない。詳細はまた別の記事にでも書くつもりだが、今後は気をつけながら道を聞かれた時の対処をしていこうと思う。

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