さくら

体調が今ほど回復していなかった頃、気分転換に、時々住んでいる団地の公園の草引きをしていた


桜の時期、青年が老いた柴犬を抱いてやってきて、桜の木の下のベンチに座り、柴犬とともにお花見をしていた


いいものを見たなぁと思った


その桜の木は翌年、寿命になって枯れてしまった

あの年が最後の開花だったんだ



昨年には外来種のカミキリムシの為に、他の桜の木も切られた

生まれたときから見ていた桜が無くなるのはさびしい

毎年同じ場所に桜が咲くのも、当たり前のことじゃないんだと今年は思った


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