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最高の一杯

30年ぶりの感動の再会 そんな事が自分の人生で起こるなんて思ってもいなかった。

懐かしい人、逢いたい人、そんな人達はたくさんいるけど実際に何年ぶり? に会うのもなかなか出来ない。それが海外で30年ぶりの再会なんて‥

「人生は偶然と必然の繰り返しだ」
なんて言葉を聞いたことがある。本当にその通りだと思う。

小さな偶然から大きな発展に繋がる事もあるし、でもそれをまさか、ニュージーランドで体験するとは人生とはまさに偶然と必然なんだ。

そして、私はニュージーランドで30年ぶりに留学生だった時の英語の恩師と再会しました

30年! 早かった? 長かった?
もぉ 感覚すら分からない時間。

待ち合わせ場所のカフェで待っていた私はドキドキしながら、何を話そう 英語でうまく気持ち伝えられるかな?

30年ぶりに会って先生の事分かるのかな?
なんて思いが頭の中グルグルしてた時、約束の時間過ぎても来ない。

不安が込み上げてくる。時間間違えた?場所間違えた? あの人? なんて思いながらカフェの外や中を見ていたら 道の反対側に立つ1人の女性が目に入った!

「先生だ!」

太陽の光が眩しくて逆光で女性の顔がはっきり見えない。

けど、私にはわかった。あの立ち方、歩き方。間違いなく30年前に会った先生だ。

少しずつ近づいて顔が見える前から私は言葉が出るよりも先に涙が流れ落ち、止まらなくなっていた。

最初に出た言葉は‥「Hello 」でも 「Thank you」でもなく 「I'm sorry 」だった。

先生は突然 私が通っていた語学学校を辞めた。
辞めた理由もよく分からず、学校の卒業式も卒業パーティーにも先生は来なかった。

1番私がショックだったのは、先生が突然辞めた前の週末に私は日本人の友達と先生の家に遊びに行っていた。

その時も先生は何も言わず普通に「また学校でね」と言っていたのに 翌週、学校に来なくなった。

私の中で先生との時間は、あの時のまま止まっていて、先生が突然辞めた理由を聞くこともできず
「ありがとう」や「さよなら」私の気持ちを伝えられていなかった。

あれから‥30年。その間、私は日本とニュージーランドを行き来して20代後半から40歳までの時間はニュージーランドで過ごした。

先生の事は気にはなっていたけど、連絡先も分からない。

そもそも名前も 下の名前しか知らなくて名字が全く記憶すらない。

そして40歳目前で私は再び日本に戻り、日本で出産 子育ての生活を送り日本の生活も落ち着いてきたなぁ~このまま私はここで暮らすと思っていたのが、2年半前にまたニュージーランドに戻って来た。しかも、今回は子供2人連れて。

先生と再会できたきっかけは、偶然見たインターネットの動画に先生が映っていて、その動画で先生のフルネームが分かり、先生を探して、先生にメールを送り。そして、感動の30年ぶりの再会を果たす事ができました。

今はネットで個人情報が溢れてて危険性も高いが、今回のように離れていた人とまた繋がる事もできる。素晴らしさもある。

30年ぶりに会った先生は 全く変わらず優しい笑顔で私にたくさん質問してくれた。そして私に 「 今までよく、頑張ってきたね。素晴らしい!」と言ってくれた。

「素晴らしい!」先生の口癖 変わってない

私にとって人生最高のコーヒーも、とっても
素晴らしかったです。

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