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FRANK ZAPPA

フランク・ザッパが好きだというと、何故か引かれることが多く、ちょっと厄介な人だと区分けされてきた気がする。

それは彼の曲が、難解と言われているし、とっつきにくい人だからなのか?
否、私がただ厄介な人だからだったりして(笑)

私はザッパの全てを網羅しているわけでもなく、ただ聞いていて楽しいから好き。

彼は50代始めに癌でなくなったが、自由のために闘ったアーティストでもある。

ジャンルに関係なく自分が作りたい曲を作り、作った曲を聞きたいからバンドを組んで演奏し、それを聞くのが好きなザッパ。
録音魔ゆえに沢山の音源や映像が残されていて、今回それらを使いドキュメンタリー映画が作られた。

タイトルはズバリZAPPA

映画は凄く良かった。
ザッパを知らない人が観ても、一人の偉大なアーティストの人生模様が楽しめる。

現に一緒に観たうちの次女は、ザッパの音は聞いたことがあっても詳細は良く知らない。
旦那もしかり。その証拠に、良く知らないからこのTシャツを着て着た!

Barking Pumpkin Records

「まるでザッパフリークやな」と言うと「何で?」という始末(笑)
「そのTシャツの柄は、ザッパのレーベルBarking  Pumpkin Recordsのマークやん」
「あ、そうなんや、しらんかった」というくらいに興味がない。
ちなみにこれは私が作ったTシャツをプレゼントしたものだ。

そんな人達も見終わった後、ご満悦だった。

特に次女は「豆さんと一緒に観るねん」と…今は亡き酋長の服を着ていた。

豆さんが着ていたシャツ

豆さんというのは、我がバンド豆異℃の酋長兼ボーカルだった遠藤豆千代のことだ。

豆異℃ 真ん中が遠藤豆千代、豆さんだ

豆さんはもともと、名古屋では特に有名な「なぞなぞ商会」という奇天烈なバンドのボーカルだった。
このバンドは白塗りでザッパの曲を日本語にして歌い、パフォーマンスも本家さながらに凄まじかった。
いわば、名古屋の和製Mothersだ。

豆さんも60過ぎに癌で亡くなった。最後の作品は豆異℃3だが、豆異℃もジャンルには拘らず、全員が歌いパフォーマンスをする白塗り集団だった。
だからなのか、次女は「なんか最後は豆さんと重なって泣けた」と言っていたが、同感だ。

映画でもザッパの作る音楽にジャンルをつけるとしたら、それはザッパだと言っていたが、豆さんもしかり。

最後のアルバム「豆異℃Ⅲ」は、遠藤豆千代がやりたかったことを音にしたものだけど、下ネタ歌詞の奥には愛があり、噛めば噛むほど味が出るアルバムだと自負している。
豆さんのことは、また別の機会にたっぷりと…。

で、ザッパだがヒット曲はあえて作らない。レコード会社に所属していたら好きな曲が作れないから自らレーベルも立ち上げた。そこから世に出たミュージシャンたちもいる。
生前60枚近くのアルバムを作り、没後も家族がレーベルを引き継ぎさらに同じくらい作品を出し続けている。
ロックやポップスだけでなく、ジャズやオーケストラの曲も沢山作っている。
オーケストラの楽曲は前衛的だけど、なんだか心に響く。
なにより演奏者たちが楽しんでいる印象がある。

彼の音楽は計算しつくされている。うちの旦那もミュージシャンだが、彼の作る曲も計算しつくされている。

私はただ感性のみでしか曲がつくれないから、正反対だ。
そんな旦那は、私から見たら音楽に対しての考え方、作り方、妥協しない姿勢などなんだかザッパに似ている気がしていた。
きっと話が合うだろうなと。

やっぱりそうだった。鑑賞後
「共感したやろ?」と聞いたら、「でもザッパは僕より頭がいいな」やと。


いやいや、

ZAPPAは天才。
あなたは天災(笑)


話は逸れるが、天災で思い出したことがある。
約9年くらい前に、良く当たる占いをしてもらった。

京都にある占い館シャノワールで、恒継先生に当時付き合っていた現・旦那のことを占ってもらった。
何も言ってないのに、ミュージシャンであることや、彼の特徴、性質をまんまいい当てられ、びっくりした。ド当たり!
中でも、旦那にとって私はエナジーの源らしく、自分の仕事のことを理解してくれる貴方に会えて本当に幸せ。
「彼は幸せ者」というワードが何度も出てきた。

あれ?私は?
幸せは彼だけ?それはどういうことやねん❗️

「幸せにしている彼を見てあなたも幸せを感じたらいいじゃない」と言われたことが忘れられなかった。
「この人は私にとって天災なのかも?」と思た(笑)

たしかに、「彼は幸せだと思う。自分のやりたい事をやれている。今もそんな状態である。

でも恒継先生から、「10年後、彼は必ず上がっていく。信じて応援するように」といわれたことこそ、ド当たりしてもらいたいもんだ。

Xデーまであと一年(笑)

で、ザッパの妻デイルザッパは、作曲家と生きていくことは大変だと語ったが、ホントにね、わかりますよ、奥さん😢

なかなか見ごたえのある映画だった。ただ、やりたいこと、表現したいことが沢山ある人が若くして病に倒されるのが残念でならない。

ザッパも豆さんも早すぎだよ😢

だけど、ザッパが生きていたら、大統領選に出てたかもな~、偽自由の国が本当の自由の国になったかもしれないな。

今の世の中を見て、どう思い、どんな行動をして、どんな、音楽を奏でたのか聞きたかったな。

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