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平成初期のおもちゃ「歌って点太くん」

まだ幼稚園にも上がらない頃、祖父母の家にお世話になっていた時期があって、数ヶ月ほど住んでいました。

従姉妹の家はそこから徒歩圏内にあったので、祖父と散歩に行くついでに寄って、勝手に部屋を見学して楽しんでいました。

当時の自分は祖父と散歩に行くたびにミニカーを買ってもらっていて、日に日にその数を増やしていたのですが、逆にいえば他のおもちゃをあまり知りませんでした。

それだけに、従姉妹の家にあるおもちゃは未知のものばかりで珍しかったのです。女の子のおもちゃだから、というのもありますが。

当時の従姉はセーラームーンが大好きだったのですが、そのセーラームーンのフィギュアを眺めては、中身までちゃんと作られている!すげえ!と感嘆していました。

3~5歳くらいだったと思うので、当然まだそういうアレには目覚めていません。もうちょっと遅い時期だったら何かに目覚めていた可能性も充分に(なんのはなしだ)。

シルバニアファミリーはもう少し経ってから初めて見たと思うのですが、それにも驚愕しましたね。あの可愛いウサギさんたちがメインなわけですが、個人的にはキッチンとか冷蔵庫がやたらリアルなことに感動していました。

他にも、もううろ覚えだけど、実際にかき氷が作れるおもちゃだとか、プリントアウトができるワープロ的なものとか、アンバンマンのパン屋さんのレジスター(これは今も現役で売られているのかな?)とか、とにかくたくさんのおもちゃが溢れ帰っていました。

時期的にバブルなので、たぶん実験的な商品が多かったのだと思います。あと近所にファンシーショップとおもちゃ屋が融合したようなお店があったので、そこで色々と買ってもらっていました。記憶の彼方にあって思い出せないものもたくさん。

その、記憶の彼方に置かれていた代物のひとつが、今日たまたま発掘されました。最後に見たのたぶん小学低学年。20年ぶりくらいに見たよこれ……。

「歌って点太くん」です。テレビに繋がなくても歌える、カラオケもどき。

自宅でカラオケができる機械(おもちゃじゃなくてガチなやつ)も昔CMで見た覚えがありますが、こっちは完全におもちゃで、知育玩具に近い。

収録曲は『いぬのおまわりさん』『きらきらぼし』などの童謡。なのでJ-POPを聴き出して大人びるまでには卒業してしまう。

「歌って点太くん」のCMには当時9歳だった持田香織さん(現Every Little Thing)が出演していたらしいですがそれは全く覚えていません。Time goes by。

で、これで遊んだ記憶も全くないのですが、こんな珍しいおもちゃ、確実に自分が飛び付いたはずなんですよね……。

意外がられるのですが、実は自分はけっこうカラオケが好きだったりします。おとなしい性格で育っていたはずの自分が、なぜか人前で歌うのだけはあんまり抵抗がないのは、もしかしたらこのおもちゃの影響なのかもしれないし、全く関係ないのかもしれません。なんせ記憶がない。

ちなみに従姉の旦那さんは(会ったことないけど)バンドをやっているらしいのですが、それももしかしたらこのおもちゃからの結びつきかもしれないし、関係ないかも。

そして、おもちゃに飽きたら祖父母の家に放置する流れはしっかりと従姪に受け継がれていて、プラレール700系のぞみが転がっていました。

そのうち勝手に持ち出して遊ぶぞ……?久しぶりにプラレール走らせたいし……。ああ従姪に会いたい姪に会いたい姪に会いたい姪かわいいよ姪(錯乱)……

サウナはたのしい。