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(アメリカに)留学しなくちゃ 〜7. 海外留学のための奨学金・助成金〜

ぷにぷにアザラシです。昨今は海外ですら、どこでも研究費マネジメントが厳しいことが多く、「自分で研究費を持ってきたら留学しに来ていいよ」と言われることがたくさんあります。そこで今回は、どのような奨学金が存在するかを紹介したいと思います。

※ 2018年現在の情報です ※

目次
1. 概略
2. 出発前にしか応募できない助成金
3. 出発後にも応募できる助成金
4. まとめ

1. 概略 

助成金・奨学金の種類は、大きく以下の4ジャンルに分類されます。

海外主催のもの(図中③・④)に関しては、留学先のラボのボスにアドバイスを求めて下さい。国や研究領域によって、全く情報が異なるためです。日本からは調べにくい場合もあります。今回この記事では、図中①と②について解説していきます。

なお、本記事は生命科学系(医学等)に特化しますので、他分野の方は応募できないこともあります。ご了承下さい。

2. 留学後には応募不可な、国内助成金 (図中①)

代表的なものを以下に列挙すると(リンクも貼ってあります)、

・ 持田記念医学薬学振興財団 留学補助金(50万、締切:5月)
・ 第一三共生命科学研究振興財団 海外留学奨学研究助成(100万/年・2年、締切:5月末)
・ 東洋紡バイオテクノロジー研究財団 長期研究助成(450万、締切:8月末)
・ 内藤記念科学振興財団 海外研究留学助成金(450万、締切:10月)
・ 中冨健康科学振興財団 留学助成金(50万、締切:10月)

があります。特に締め切りの早いものを考えると、留学する1年以上前から助成金の申請は始まっています。注意して、チャンスを逃さないようにして下さい。

3. 留学後にも応募可能な、国内助成金(図中②)

代表的なものを以下に列挙すると(リンクも貼ってあります)、

・ 日本学術振興会 海外特別研究員(渡航先による、最大1.7万円/日・2年間、締切:5月)
・ アステラス病態代謝研究会 海外留学補助金(最大400万、締切:6月)
・ ヒューマンフロンティア ポスドクフェローシップ(14万ドル/3年 + 研究費、締切:8月末)
・ 上原記念生命科学財団 海外留学助成金(最大450万円、締切:9月)

となります。ヒューマンフロンティアはフランスの団体ですが、元々は日本の中曽根元首相が提言したことと、日本滞在中にも応募可能なため、ここに記載しました。すべて、留学開始後に応募することができますが、留学1年以内にしか応募できないものがほとんどです(日本学術振興会以外は1年以内)。ですので、留学したらすぐに締め切りがやってきます。忘れないようにしましょう。

なお、上記のものはすべて留学前にも応募できます。獲得できる可能性を高めるためにも、申請できる限りは必ず申請するようにしましょう。

4. まとめ

今回は留学に際して大切な存在である、助成金・奨学金を紹介しました。国によっては最低賃金が決まっており、最低賃金の獲得が保証されない限りは雇えないケースも多々あります。助成金を留学する本人が持っていると、このハードルを越えやすいので、留学も承認されやすくなります。特に最近かなり額の上がった日本学術振興会海外特別研究員は、必ず申請するようにしましょう。皆様が難なく留学のチャンスを得られることを祈っております。

以上、どなたかの助けになれば幸いです。

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