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a little prayer

あなたの今日が 無事に終わっていますように

悔しくて 苦しくて 傷ついて ひどい一日だったなんて言いながら

それでも

新しい日を迎えていますように・・・


Written by 吉田美和

この曲は、2007年に発売されたAND I LOVE YOUの一曲目に収録されている。

発売された当時、私はこの曲をヘビーローテーションで聞いていた。無事1日が過ごせますようにと願いを込めて。

また、東日本大震災の被災者支援のために作ったアルバム、THE SOUL FOR THE PEOPLE〜東日本大震災支援ベストアルバム〜の一曲目にも収録されている。

是非聴いてみて欲しいと思う私が敬愛するドリカムさんの曲。ブラスもちょーかっこいい曲。バッキングってやつですかね。

ドリカムマニア的に言いますと、アルバムのオープニング曲は前回のアルバムのある曲のオマージュになっていて。この、a little prayerは、「何度でも」の中の一節になっている。何度でもは、東日本大震災のあと、ラジオでたくさんオンエアーされた曲としても有名である。


月日は流れ、今年は2020年。

東日本大震災から10年目を迎える今年、私は本当に大きな「悲しみ」を抱えながら迎えることになった。

まさか、兄を亡くすとは思っていなかった。きっと、被災された方も「まさか自分が」という気持ちなのだろうということが想像できた。

私だからできること。ずっと思ってて。

寄付なんかもあるけど、なんか他にはないかな、なんて思ってもいて。

突然兄を亡くした私だからこそ、被災された方に寄り添うことができるのかも、そんな風に思っていた。


たまたまのご縁がきっかけで、私は福島県いわき市に足を運ぶことになった。

ここで私はたくさんの出会いがありました。

素晴らしい演奏家の皆さんとつながることができました。すっごく楽しかった。


そのメンバーの顔ぶれを見てみると、あることに気づいて。

トロンボーンキャンプの時もCD販売をしていて。なんと、メンバーの方が4人もいらしてたんですよ。

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「知らない」って罪ですよね。本当に。

SLIDEJAPANの存在自体は私も当時震災の後にTwitterで知って、すぐにフォローしました。

だけど、まさか今こうして、そのメンバーのお一人に出会い、そしてメンバーの方とも繋がることができるとは。

それであの、a song for JAPANを実際に私が演奏したわけですよ。いわきで。

寄り添うなんてとんでもない。支えられた、といったらいいだろうか。「ゆっくり前に進みましょう」という言葉が私に響いている。


中学の時、私が希望していたフルートからトロンボーンに移動する選択をし、続けていなかったらこんな物語にはならなかった。

そして、トロンボーンの音。本当に人の心を動かすことができる、素敵な楽器だということを改めて知って。

自分自身、10年ぶりくらいにまた楽器を手にして、レッスンしてもらって、また上達したいと思っている。(あぁ。今の練習場所よ・・・家でやるか?)

私は、トロンボーン「Prayer」でいたいなぁ、なんてことを思った。私の肩書き、見たいな。亡くなった方に対して祈りを捧げる、ような。ちょっと言葉にするのが難しいけど。

いつか、自分の音。人の心を動かす、誰かを包み込むようなそんな演奏ができたら、なんかやりたいな。リサイタルなんてすごいやつじゃなくていい。

私だからできる演奏会、集まりでもいっか?何かやりたいな。


あなたの今日が無事に終わってますように

悔しくて 苦しくて 傷ついて ひどい一日だったなんて言いながら

それでも

新しい日をむかえていますように・・・





何かいいものを食べます。生きます。