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適度な「万能感」と「無能感」が、ライターには必要なのでは、と思う昨今。

ライターを始めて15年ほど??経つが、常に「意外と私って書けるかも」という「万能感」と、「もしかしたらライターと名乗るもおこがましいほど、能力ゼロなのかも……」という「無能感」の狭間で生きている。
もう少し安定した情緒で仕事をしたいとも思うが、もしかしたら両方必要な感覚なのかもしれない……とも思う昨今。

「私って意外と書ける!」という勘違いも甚だしい「万能感」がないと、きっと必要な行数は埋まらないし、でも「私って天才!」という大いなる勘違いのまま突っ走っても、きっと文脈ブレブレのまま提出することになるのよね。
「自分で書いておきながら、意味わからねーよ!」という「無能感」「無力感」があるからこそ、「これもダメ」「ここも意味不明!」「ここは言い過ぎ!!」という自助チェック機能が働くわけで……、「万能感」のギアと、「無能感」のブレーキ双方が働くことで、ようやく正常の運転ができているのかもしれない。

などとつらつら書いているのは、私が今まさに「能力ゼロ」の「無力感」にさいなまされているから……。
もうかれこれ数時間座っているけれど、書いている原稿が、イマイチ……感がぬぐえない。いつもならば、「もうこれが今の私のベストエフォート!」と踏ん切りがつく瞬間が訪れ、「思いよ、届け!」と編集者に投げるのだが、その勘違いすら降りてこないほど、、「これじゃない……」感が私を包んでいる。
ヤケになって開けたビールすらも、今は「無能感」を助長している。

このループ感から脱却するための手段はただ一つ。

寝る!!!

深夜に書いたラブレターは翌朝読むと赤面ものだと言うけれど、そして原稿もたいてい赤面ものだが、せめて朝の光のもとで読む原稿が、「まぁまぁマシ」か、「屁にも引っかからない」レベルかくらいの検討はつく。要するに「万能感」と「無能感」の中庸の「凡人」感覚に引き戻されるのが、午前中の時間帯なのだ。

というおそらく世の中の8割くらいの人は「当たり前だろう」と感じる常識に従い、今夜は寝ます。

おやすみなさい。。




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