【1日1文献】抑制を必要とする患者が病棟で落ち着いて生活できるために ~回復期病棟における集団活動の効果~#回復期リハビリテーション病棟#集団活動#BPSD

参考文献:抑制を必要とする患者が病棟で落ち着いて生活できるために ~回復期病棟における集団活動の効果~
筆者:坂田 知穂(OT),石田 千尋(OT),北垣 敏樹(OT),安原 弘子(OT)
発行日:2019年
掲載元:第39回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:回復期リハビリテーション病棟,集団活動,BPSD

【はじめに】
・当院回復期病棟における認知症や高次脳 機能障害を呈した患者様の BPSD 軽減や介護者負担 感の減少を目的とした集団活動を通して,病棟生活に 変化がみられた事例 A 氏について考察を交えて報告 する
メモ
・集団活動前後で A 氏の BPSD 軽減と介護者 負担感の改善を認めた.BPSD への介入には,能力を 維持するための課題への介入と環境面への介入,そし て介護側のコミュニケーションの改善等が効果的であ るとされている(加瀬裕子ら,2012).
・そして集団レ クリエーション介入により第一段階として BPSD が 改善し,その結果として BPSD に由来する介護者負 担感が減少する可能性が示唆されている(坂本将德ら, 2017).

・A 氏が無理なく取り組め且つ集中しやすい作 業の選定と,他者との交流や役割活動を促進する集団 の設定,さらに多職種からの A 氏に対する肯定的な 関わりは,A 氏にとって病棟生活の安定と安心を保 障し無目的な徘徊等 BPSD の軽減に繋がったと思わ れる.
・それに加えて安定と安心が得られる環境により A 氏が主体性や自発性を発揮できるようになった事 で,介護者側からの A 氏への理解が促進され介護者 負担感の軽減に寄与したのではないかと考える.  
・今後は,在宅生活においてデイサービスへの参加を 拒否していた A 氏の退院後の環境を保障する為に, 回復期病棟での集団活動の様子や作業種目,環境等の 情報を在宅で関わるスタッフと共有し,活かしていき たいと考える.

参考URL:
http://kinot39.umin.jp/pdf/abstract/O1-2.pdf 


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