22ジャンプストリート(2014) 感想

『くもりときどきミートボール』や『レゴムービー』でお馴染み、フィル・ロード、クリストファー・ミラーが手がけた、『21ジャンプストリート』の続編。
前作、『21ジャンプストリート』はジョニー・デップの出世作となった同名ドラマシリーズの映画化で、ジョナ・ヒル&チャニング・テイタムの凸凹警官コンビが高校生として潜入捜査。麻薬密売の黒幕を逮捕するというドタバタコメディーで200億円を超える大ヒットになったんだけど、日本ではなぜかビデオスルー。
その続編の本作は、アメリカでは2014年6月に公開され、コメディとしては空前の大ヒットを記録したにも関わらず、やっぱりDVDスルー。
まあ、あの「ヒックとドラゴン」の続編ですら日本では未公開らしいので。
うん。
これだけ世界中でヒット飛ばしてる話題の監督の最新作なのにね。

あらすじ

前作で高校に潜入捜査し、見事、新型麻薬密売組織を壊滅させたシュミット(ジョナ・ヒル)とジェンコ(チャニング・テイタム)が、今回は大学に潜入して新型麻薬密売組織の黒幕を探る。

前作ではデブで冴えない(でも頭はいい)シュミットが高校生になってみると、時代と価値観の変化でイケてるグループの仲間入りをするというのがミソだったんですが、本作はその逆というか本来の姿というか、高校時代スポーツ万能で(バカだけど)スクールカーストのトップだったジェンコがイケてるグループになるという設定。

普通、続編になると観客も慣れてしまって、1作目ほどのインパクトはなくなっちゃうんだけど、フィル・ロード、クリストファー・ミラー両監督はそれを逆手に取って、『続編』であることを積極的に主張することで笑いに変えていきます。

表題の『22ジャンプ~』の22は番地のこと。
1作目の『21~』では、21番地にある韓国人コミュニティーが作った潰れた協会に、潜入捜査チームのアジトが作られるという話だったのが、今回は、韓国人がこの教会を買い戻したので、向かいのベトナム人コミュニティーの廃教会をアジトにするという設定。

前作で事件を解決したことで、予算が増え廃教会のアジトは超豪華な内装になってる予算も増えたと、メタセリフがバンバン飛び出します。(中盤からは予算が切れたから予算を使うな的なギャグになる)
潜入捜査の最中に新型ドラッグで二人がラリったりするのも前作と同じなんだけど、その演出をまるで子供用の教育番組風にしたり、魅せ方を変えて、前作との比較で笑わせる趣向も随所に。

とにかく最初から最後までギャグ満載なんだけど、しかしキメるシーンではしっかりキメて観せたと思ったら最後はやっぱりキマらない。そんな風に笑いとシリアスを自在に行ったり来たりしながら、物語に観客を巻き込んでいく手際はさすがです。
『くもりときどきミートボール』や『レゴムービー』でもそうなんですが、とにかく脚本が綿密に計算されてるんですよね。

主演の二人のコンビネーションもバッチリ。
そして、ラストにはちゃんとオマケもついててとにかく最初から最後まで笑いっぱなしの超ハイテンションな楽しい映画です。

ここんとこ洋画のコメディーは本当に当たりが多くて、個人的には嬉しい限りですよ。

まだ観ていない人は、機会があれば是非『21ジャンプストーリー』と合わせてご覧になることをオススメします。


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