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トゥ・ミー・ユー・アー・ア・ワーク・オブ・アート/モリッシーを観るということ

Morrissey - To Me You Are a Work of Art

★★★

I live a life
人生を生き
I feel the pain
痛みを感じる
To sing this song
この歌を歌うために
To tell the tale
物語を語るために
I wish I never even heard the song
この歌を聴かなければよかった

I see the world
世界を見回すと
It makes me puke
吐き気を覚える
But then I look at you and know
だけどあなたを見るとわかるの
That somewhere there's a someone who can soothe me
癒してくれる人がどこかにいるってことを

To me you are a work of art
私にとってあなたは芸術作品
And I would give you my heart
あなたに心を捧げるでしょう
That's if I had one
もしそんなものがあればの話だけど

I see the world
世界を見回すと
It makes me puke
吐き気を覚える
But then I look at you and know
だけどあなたを見るとわかるの
That somewhere there's a someone who can soothe me
癒してくれる人がどこかにいるってことを

To me you are a work of art
私にとってあなたは芸術作品
And I would give you my heart
あなたに心を捧げるでしょう
That's if I had one, had one
もしそんなものがあればの話だけど、あればの話

To me you are a work of art
私にとってあなたは芸術作品
And I would give you my heart
あなたに心を捧げるでしょう
That's if I had one
もしそんなものがあればの話だけど

ソングライター: Alain Gordon Whyte / Steven MorrisseyTo Me You Are a Work of Art 歌詞 © Universal Music Publishing Group, Warner Chappell Music, Inc

★★★


長くフォローしていただいている方々はご存じだと思うが、モリッシーといえば、私がこのnoteで「音楽のスピリチュアル話」と銘打って書いている記事の中で一番多く取り上げているアーティスト。

過去、2012年と2016年に私は彼の公演を日本で観ている。モリッシーを観た後に、どちらも私にとっての「転機」が訪れている。

今年、そのモリッシーのアジアツアーが決まった。日本とジャカルタは11月。2012年のモリッシーから始まった私の変化。今回の公演はその変化の締めくくりのような氣がしている。

★★★


2011年の8月頃だったと思う。モリッシーと再会した。

ザ・スミス(以下、スミス)を聴き始めたのは十代の頃。リアルタイムで聴いてたといえば年がわかる(笑) その頃のわたし、バイト代は服とレコードとコンサートチケットに消えていた。

スミス以外にもいろんなバンドのレコードを聴いていた。スミスはその中でも上位でよく聴くお気に入りのバンドのひとつだった。
(中略)
あの日のことは良く覚えている。モリッシーと再会した日。たまたま見たモリッシーの「Irish blood, English heart」の動画。ズギューーン♡だったよ(笑)おじさんになったモリッシーのめちゃくちゃカッコいいこと。

これがあのヒョロヒョロの身体でへなちょこタコ踊りしてたモリッシーかい?そのギャップに萌えた。それからはどんどんモリッシーにのめり込んでいく。もう半端じゃないくらいにいつもモリッシーのことを考えていた。

ラバー・リング/すべてはメッセージ&モリッシーの役割

スミスとモリッシーの曲を聴き、ネットでモリッシーの画像を収集する。twitterでモリッシーのことを呟き、フォロワーさんたちと盛り上がる毎日。そんなある日モリッシーの日本とジャカルタを含むアジアツアーが発表される。

諸事情により5月のジャカルタ公演はあきらめ、帰国を兼ねて4月末に行われる来日公演へ行くことに。チケットはtwitterで仲良くなった子が一緒に買ってくれた。川崎と東京、ここでのモリッシーが私の運命を変えたと思っている。

8年前の2012年、わたしは7年務めた職場を辞めた。
(中略)
辞めると決心する前、モリッシーの日本公演を観に行くために10日ほど休みを取って帰国した。日本から戻ってしばらく経った後、わたしの中の何かが切れた。もう耐えられないと思った。辛いことを続けるのはやめようと思った。
(中略)
モリッシーの生の歌を聴いたことでどうやらわたしの「アルマ」が息を吹き返したらしかった。あんな感動、それまで感じたことがない。モリッシーは魂の歌を歌っていた。彼の魂がわたしの深いところに共鳴したのだ。

あの時仕事を辞めて本当に良かったと思っている。辞めていなかったらとっくにわたしは壊れてしまっていただろうと思う。わたしの「アルマ」はそれを察知していた。

あの時からわたしの人生の修正が加速した。あれから色々なことが起きた。悲しいことや苦しいこともあった。でもそのどれもが、今のわたしになるために必要なことだったんだと確信できる。出来事にはそれぞれ意味があり、最善のものへと繋がっていく。

(「アルマ」Almaとはスペイン語、ポルトガル語で「魂」という意味)

アルマ・マターズ/魂の赴くままに

「あれから色々なことが起きた。」

その中で一番大きかった出来事は2015年の母の死だった。母もまたあの頃から痴呆が進み、変化していってしまった。

2016年8月、母の一周忌で帰国することが決まっていた。たしかその2か月ぐらい前だった、モリッシーのアジアツアーが再び決まったのは。

その前年の9月にわたしはモリッシーの日本公演を観るために帰国。そのまま乳がん治療のため戻らずに日本に滞在していた。母の一周忌で帰国した8月に受けた人間ドックのマンモグラフィーで引っかかり、再度帰国してすぐに精密検査を受けた。

その後数日はモリッシーでお祭り騒ぎだったが、最後の大阪公演が終わると夜行バスで東京に戻り、朝病院で検査結果を聞く。結果、やはり乳がんと診断され、11月半ばに入院、手術。モリッシー祭りで一気に上がったテンションも半月の入院生活の中どんどん下がっていく。

チェンジズ/変わることを諦めたら世界が変わった

2012年の仕事を辞めた頃から(というかそのずっと前からだったのかもしれない)ココロもカラダも少しづつ怪しくなっていったんだけど、乳がんの手術を受けた後からココロのほうがどんどん下降していってどうにも苦しい時期を何年か経験した。

ほんの数年前までの何年間かのことだけど、その頃私はもうほとんど宗教かってくらい、どっぷりモリッシーに浸っていた。毎日モリッシーの歌を聴き、モリッシーの動画を見続けた。日本公演があると知るとちょっと無理してでもそのために帰国した。

あの頃の私は死ぬほどモリッシーのエネルギーを欲していた。枯渇していた私のエネルギーを彼の歌が埋めてくれていた。

ゼア・イズ・ア・ライト・ザット・ネヴァー・ゴーズ・アウト/消えない光

苦しい時期の私を支えてくれていたのがモリッシーの曲だった。手術の前にモリッシーの公演を観せてくれたのは、神様からのプレゼントだったなと思う。

手術後の苦しかった約2年間、この曲にわたしはずっと励まされていた。モリッシーの歌声は心の隙間にスッと入り込み寄り添ってくれ、ガチガチに硬くなっていたわたしの気持ちとからだに共鳴して、少しづつそれを和らげる。

ジ・エッジ・アー・ノー・ロンガー・パラレル/希望を持つこと

どん底の時期があったからこそ、見えない世界の重要さに氣づけたし、クンダリーニヨガに出会って過去の私を癒すことができた。これは何にでも言えることなんだけど、物事って良くなる前に必ず悪くなる必要がある。
(追記:悪くなるのは整っていないから。乱れているほど振り幅が大きくなる。)


★★★

これは以前書いた記事で私のガイドに訊いたこと。

(モリッシーの役割は?)
彼は人々を癒すことを使命としている。
トラウマを癒し、人々を目覚めさせること。
人々は自分の中のトラウマ、ネガティブな感情を手放したい。
だから彼の曲に惹かれる。彼の歌は心のとても深い部分に響くんだよ。
目覚めたいと思ってる人は本当に深く彼にのめり込んでしまう。
以前の君みたいにね。

(日本であまり人気が出ないのは目覚めたい人が少ないってこと?)
そういうわけじゃない。日本人は彼の波動に合う人が少ないんだ。

ラバー・リング/すべてはメッセージ&モリッシーの役割

モリッシーのファンはめちゃめちゃコアでどっぷりな人が多い。ツアーがあると毎回のように海外まで観に行ってしまう人たち(そんなお金と行動力がどこに?)、同じタイトルのアルバムを生産国や何やらの違いで何枚も集めてしまうコレクターたち(中味ほぼおんなじなんやけど)、モリッシーが好きすぎて日本版の自伝まで訳してしまった人(かいなさん)とか。

私といえばお金も行動力もなかったけど(笑) Tumblrでひたすらモリッシーの写真を投稿したり(著作権の問題で2度BANされた)、モリッシーのGIF動画を大量に作ってbot投稿してた。それが楽しかったし、私の心の穴を一時的に埋める方法だった。

ファンは癒しを求めている。だからモリッシーのエネルギーに引き寄せられ、スミスやモリッシーの曲を聴く。彼の曲は聴けば聴くほど本当の自分に戻っていく。それを本能で感じているから。

ライブではモリッシーのエネルギーが凝縮されている。60代のおっさんのライブにしてはまあ激しい。ファンもおっさんとおばさんが多いけど、席があろうとステージ前に殺到して手を伸ばし、隙あらばステージに上ってハグしようとする。みんなそれほどモリッシーのエネルギーに対して貪欲。

今回、友達が行かないので諦めかけたけど、なんとか海外からもチケットが取れたので日本公演に行けることになった。何もなくても今年中に一度帰国しようと思っていたので、そこでモリッシーも観れるなんてラッキー。多分その前にジャカルタにも行く。

実をいうと最近あまりモリッシーの曲を聴かなくなった。波動が変わってきたっていうのもあるし、私自身のエネルギーの枯渇が無くなり、満たされるようになったからかもしれない。それでももちろん大好きだし、やはりあの強力な癒しのエネルギーには触れてみたい。

冒頭で今回モリッシーを観ることは「私の変化の締めくくり」と書いたけど、きっとそうじゃない。モリッシーを観るということは私にとって変化するということなんだと思う。おそらく更なる変化を私にもたらしてくれるんじゃないだろうかって氣がしてる。


★★★


最初曲無しのつもりで書き始めたこの記事だけど、書いてるうちに ”To Me You Are a Work of Art” がピッタリだなと思って入れた。大好きなアルバムの大好きな美しい曲。TumblrとGIFのtwitterアカウントにもこのタイトルをつけていた。

私はモリッシーに瀕死の心を捧げたことで、自分を取り戻すことができた。彼は私の命の恩人のひとり。


★★★


ここで3年前から書いているザ・スミスとモリッシーの曲を古いほうから貼っていきます。最初の頃の記事は読み返すのが恥ずかしいな(*ノωノ)
個人的にはスミスよりモリソロの曲が好き。

これはMagazineの曲だけどモリッシーもカヴァーして歌っているので。

モリッシーとスージーのデュエット。


今まで書いてきた曲の半分近くがモリッシー。
振り返って改めて、私は多くのモリッシーの曲と共に色々な氣づきを得てここまで来れたんだなあと思いました。


モリGIFのTwitterアカウント(現在はX、時代が変わった)、使用しているtwittbotの不具合で止まっちゃてるのが残念。最近はサイトさえ表示されなくなってる…。
どっかに引っ越しして再開できたらいいなと思っているけれど。。。https://twitter.com/MozGifs_bot


Spotify:今までnoteに書いた曲をプレイリストにしています。


見出し画像:こちらから拝借。https://www.thelineofbestfit.com/news/latest-news/morrissey-to-release-new-album-i-am-not-a-dog-on-a-chain-in-2020


最後までお読みいただきありがとうございます💛

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