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人を動かすデザイン22の法則【本要約】

人を動かす

【一点の法則】

興味があるものと、興味のないものでは見方の感じ方が異なる。

【アイスが好きな人】
「私の好きなアイスはあるかな?」
➡︎自分がこれだと思うアイスを、一つ探そうとする。

【アイスにさほど興味がない人】
「なんだかアイスがたくさんあるな」
➡︎アイスが沢山ある。というひとくくりの現象で認識する。


ここで重要なのは、興味がない人の感じ方は、目の前にある事実が複数あっても、脳の中では「アイスがある(自分には関係ない、一つの現象)」と集約されます。

広告製作者やデザイナーは「印象」や「インパクト」という言葉を使いたがりますが、それは「まずはしっかり見せる」ことが人間の行動を左右することを知っているからです。


■[デザイナーがロゴやアイキャッチを重視する理由]
➡︎それらが複雑で膨大な情報を受け渡すドアの入り口だということを認識しているから。
デザインはアクションを起こさせるためにあるものです。


【まとめ】

①興味がない人に興味を持ってもらうには、興味深そうな「印象」や、何か新しい発見がありそうな「インパクト」を見せること。

②一つのことに絞って集約して伝える(見せる)

③伝わるデザインにするプロセス
●目的やコンセプト、ターゲットなど(与件)を明確にする
●目を引くための「アイキャッチ(プロフ画像など)」を用意する
●フォントの種類は2種類までに絞る(フォントファミリーで選ぶ)
●色も文字色とポイント色の2〜3色で構成
●伝えるべき情報はデザインスタイルをシンプルに見やすくわかりやすく
●余計な飾りは入れない
●売れる仕掛け(手に取りやすいパッケージデザインやマーケティング戦略)は、デザインに付け足すのではなく内包させる。

具体例
⭕️タイトルにしっかり目がいくような配置、大きさ、色
⭕️主催者のロゴを入れる
⭕️視線誘導を意識。①プロフ②セミナータイトル③定員及び会場の順など




【余白の法則】

⭕️物と物を分けるとき、余白を使って分けることで、余計な情報が減り、集中して見せることができる。

❌線が多すぎる。ノイズが多い。余計なものは削除する。


【まとめ】

①最初に作ったデザインから、余計なものを削除してスッキリさせる。

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画像のように、アイキャッチ部分と本文を線を入れずに分けること。
余白を取ることで、インパクトのある広告にすることができる。





【書体の法則】

●豪快なイメージ➡︎筑紫明朝体
●古典的、力強さ、アメリカのイメージ➡︎フランクリンゴシック
●洗練された壮厳、スケール感がある➡︎トレジャイン
●一瞬で目につきやすい➡︎ゴシック体

「統一感」を作る書体選びのポイント

統一感を作るには「世界観を作り上げるのか」を意思決定することです。
①ゴシック体か、明朝体(セリフ体)か
②デザインのベースにある価値観
③その書体を使っているブランド

を調べます。その後、

④有料化、無料か
⑤太さは、十分にあるか
⑥格納されている文字数
⑦他言語化は可能か
⑧大手のベンダーが扱っているか。あるいは、デザイナーが推しているか




【色彩の法則】

デザインやマーケティングの現場では、色の概念と指定方法を理解・選択し、それらを組み合わせた「配色」という武器で人の心に訴えかける。

色彩で売り上げを伸ばす3つの方法

①ブランドカラーを定義する
「創業の物語」や企業の哲学はもちろん、「ただなんとなく使っていた色」であったとしても、それらをブランドカラーダルと定義し、固有名詞とする手法。なぜ、その色なのかは必ず掘り下げてネーミングする。

【例】
パリに本社を置く食料品ブランドである「フォション」のブランドカラー「フォションピンク」ロゴ、パッケージ、店舗デザインはもちろん、最近ではクリスマスのシュトレーンなどがそのブランドカラーで展開され、話題に事欠かない。
【例】
鹿児島アントラーズの「アントラーズレッド」。 地域同創スポーツにおける国内でも有数のファンマーケティングの成功事例。ホームでの試合ではもちろん、アウェイ戦においても「アントラーズレッド」を身につけたファンで埋め尽くされる。


【戦略的な展開や継続的なマーケティングの配色方法】

①「色を選ぶ」と「なぜ、それを選んだのか」をもう少し大切に考える(市場調査や競合調査を含む)

②信念の色(ブランドカラー、キーカラー、軸になる色、始まりの色など)をストーリーや哲学を大切にしながら選ぶ

③機能的に必要な色(キーカラーを映させる色、サブカラーなど)を選ぶ

という プロセスを踏むと、デザイン戦略としても、持続継続可能なツールとしても、ふさわしい結果出やすくなります。




【SNSで使える映えの法則】

※映えの基本は構図

①日の丸構図

日本の国旗のように真ん中に持ってくる構図の取り方です。表現がストレートで、力強くてインパクトがあります。

緊張感を与えます。


②三分割構図

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画角の中に縦線2本、横線2本のグリッドを引きます。

すると、縦線と横線が交差する4箇所の好天ができます。三分割構図はこの4つの交点のいずれかに主題を置くことです。

安心感を与えます。


③基本の構図に画角外からストーリーを加える

応用編。

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●画角外からの視線誘導
●画角外への広がり感

画角外からの視線誘導」は、 視線の導線が各階からスタートし、ゴールの主題やと導くコースの取り方です。ポットのお湯(画角外)が、ドリッパーに注がれる(日の丸構図)という形で、一枚の写真の真ん中でストーリーが生まれています。

画角外への広がり感」は、主題から視線がスタートし、画角外へと誘導する構図の取り方です。美味しそうなフルーツ(三分割構図)と積み上がったパンケーキ(画角外)という形で、立体感を演出しています。しずる感といった、料理写真に特に有効な構図です。


●焦点以外を、目立たなくさせる(余白を作る)工夫

①焦点箇所とそれ以外とのコントラスト(明暗差)を強くする

明るい・暗いの差(コントラスト)を出すことは、余白を生み出す手法として有効です。
ビネット機能(周囲を暗くし、主題を明るくする)がおすすめです。


②焦点箇所以外をぼかす、ヌケにする

チルトシフト機能(円形や直線の強調したい部分をタップすれば、その周辺がボケる)がおすすめです。

【まとめ】

●三分割構図を使おう
●ビネット機能を使おう(主題を明るくし、周りを暗くする機能)
●チルトシフト機能を使おう(周辺をボカす機能)




【引き算の法則】

●いらない装飾
❌文字に影をつける
❌文字に縁をっつける
❌囲みを沢山入れる
❌やたらグラデーションを使う
❌色を沢山使う
❌模様を全面に入れる

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●どの案がいいか迷った時には、次のような方法を取る

・最も幸せになる人の数が多い案を選ぶ
・目的や趣旨に合っている案を選ぶ
・さまざまな媒体に展開しやすい案を選ぶ
・コストは低く、利益の多い案を選ぶ
・パッと目で良いと思う案を選ぶ
・最も美しい案を選ぶ
・最も強い案を選ぶ
・持続可能性に優れた案を選ぶ




【反復の法則】

反復とは「その次」を創造させること

「反復」とは繰り返すのことですが、「反復の法則」は、人間の「見えていないものが見える」脳の仕組みをコンテンツの展開にフィットさせたものです。

反復の法則の条件

①シンプルで反復しやすい「デザインスタイル」を持っていること
②デザインスタイルにフィットしやすい、「情報がデザインされたコンテンツ」であること
③コンテンツの全体像(全体量)がざっくりでも把握できていること
④フォーマットに適応させながら、拡張できるコンテンツであること

持続継続をモクテクとし、シリーズ化を前提でデザインされている表紙であれば、届いた側も「いつもの冊子だ」と安心して中身をあけられますし、制作する側もクオリティを保ちやすくなります

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【重力の法則】

重心をやや下げて、文字を補正することによって、ワンランクアップしたデザインになります。


【空気の法則】

空気を作るデザインガイドライン

①「こんな〇〇は嫌だ」
②「こんな感じにする」を決める
③素材を集める、決める
④素材の使い方、デザインの作り方を決める
⑤決められていることはきちんと守り、それ以外は自由に創造性を生かす

例【図書館の張り紙のデザインガイドライン】

①張り紙の座員に統一感がなく、雑念とした図書館で居心地が悪い
②系事物のデザインを統一して、綺麗な図書館にしよう
③上品な感じに
●フォントは、できるだけ太字にしない
●色彩は「自然」をテーマに、グリーンやブラウンに、グリーンやブラウンなどアースカラーで統一
④シンプルだけど、落ち着きのあるデザインにしよう
⑤イラストや写真も、ゆったりと十分なスペースを保とう



【一瞬の法則】

0.2秒の間に、人の第一印象は決まる

SNSなどで公開するアイコンは、次のようなポイントを踏まえて撮影すると良い

●自分らしいロケーションはどこか➡︎バケーション先、オフィスなど
●光が足りず肌が暗くないか?➡︎野外の自然光、室内でも自然光が入る場所で撮影する
●相手への敬意があるか?➡︎清潔感ある爽やかな笑顔で撮影
●顔がアップすぎないか?➡︎フレーミングやフェース率に気を使い、適度な引き(胸の辺りまで入れる)で撮る
●他の人と違う工夫はあるか?➡︎職業柄、趣味、など人となりが伝わるワンポイント

一瞬で相手が見てわかる写真であれば、コミュニケーションに成功しているといえます。しかし、写真と本人の関係性が複雑になればなるほど、コミュニケーションとしては「情報提供できずに損をしている」「時間を失っている」と考えた方が良いでしょう。



【男女の法則】

【ステップ1】インプレッション(印象)
自分の感覚を重視する人にとって第一印象は重要な判断要素です。

こうした判断をする人は「女性」に多くいる。
このタイプのターゲットに対して、アプローチの初期段階では、正しさやロジックを振りかざしても意味がありません。まず、感覚的に受け入れられることが重要です。

こういった物事の判断をする人たちがいることを理解せず、「見た目よりも中身」などといって、イメージ戦略に関心を持たない事業家、あるいは忙しすぎてセルフイメージがおざなりになっているビジネスパーソンを見かけますが、どちらもあまり良いことではありません。

なぜなら、イメージだけではよくて中身がないというサービスや事業に遅れをとってしまうからです。ぜひサービスや商品の中身に自信があるというビジネスにこそ、イメージ戦略に力を入れて欲しいと言えます。


【ステップ2】Sincerity(信頼)差別化は信頼感

「イメージが良い」「感覚的にOK」となってからが、本番です。
それが信頼感です。

第一印象を掴んだら、信頼を得る何かを提供しなければいけません。
バッグメーカーであれば、ポケットの数やハンドルの強さ。
飲食店であれば味やサービス。
Webサービスであれば、ユーザビリティなどの「機能性」
親切なアフターフォローや定期的なお知らせなども効果があります。


【ステップ1】「論理的で左脳的な人」へのアプローチ

【ステップ1】ユニーク
ユニークでないとそもそも買う気が起きない。
今持っているものとの差。そして買う理由がさらにとても重要になっています。

【ステップ2】機能的
機能的であり、快適であること。価格に見合っているか?他と比べて競争力があるかどうかです。

【ステップ3】価値
価値があるもの、資産になるものへの投資
「この共有でフォロワーが増える」「自分の価値が上がる」など。

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