延命治療の倫理的問題



おはようございます!そろそろ旅に出たいなという時期です。それでは本編へ



私は、「延命治療」は反対である。
理由としては、「延命治療が良くて、安楽死や尊厳死がダメなのかという説明がつかない」と思うからだ。何故、安楽死や尊厳死が何故否定されているのかというと、それは「倫理的に良くない」とされているからだ。だが、よく考えてみると延命治療にも同じことを言えるのではないだろうか。何故、延命治療が良くて安楽死や尊厳死がダメであるのか。死にたいと思い、自殺や薬の乱用による死は当然の如く倫理的に良くないといえる。この事例は、何も病を抱えておらず生きる意思がない。これは安楽死や尊厳死とは違う。安楽死や尊厳死は病に侵されている人がこれ以上延命治療を仕方ない人がする選択だ。だが、この方法は日本では合法化されていない。
安楽死や尊厳死が合法化されていないのならば、延命治療に関しても倫理的に良くないのではないかと思う。延命治療も程度は違えど、様々な方法で延命する方法がある。これは、決して医療を否定している訳ではない。私が言いたいことは、延命治療が良いとされるのならば、安楽死や尊厳死を認め、一種の人生の選択として患者に与えるべきでは無いのかと思う。これが今の私の反対意見である。だが、賛成意見の「やりたいことがいっぱいある」という気持ちや「延命治療をして1秒でも多く過ごしたい」という気持ちは理解できる。だが、「この痛みが苦しいから早く死にたい 」や「家族に迷惑をかけたくない(金銭面や精神面)」という患者の気持ちはどうするのだろうか。前者に書いた延命治療については、痛みを緩和して延命することができる。だが、安楽死や尊厳死が認められていない後者の延命治療なしの場合は症状が悪化して痛みを伴う死が事例としてある。
それは、2018年に腎臓病を患う44歳の女性が血液透析を中止して死亡に至った「事件」である。この事件では、延命治療を中断することによる死として取り上げられている。A子さんが透析を中止することを、選択した理由については記載されていない。だが、「こんなに苦しいなら透析した方がいい。撤回する。」とは記載されている。ここで分かるのは、苦しいなら延命治療すると言っている。
この事例を用いて論ずると延命治療なしの場合は痛みを伴い死に至るが、延命治療ありの場合は痛みの程度は和らぎ延命できる。ここの差が問題であると考える。安楽死や尊厳死が良いとされるのならば、延命治療なしの患者は痛みを感じる期間が少なくなり気持ち的には安らかに死を向かい入れることが出来る。
総括すると、「延命治療だけが選択肢では無い」ということだ。今の日本は、延命治療をするか否かという選択肢しかない。確かに延命治療をすることで、その名前の通り確定されている死を伸ばすことが出来る。だが、延命治療をしないという選択だと治療を中断するということしかない。
だから、延命治療という方法が選択されることが許されているのならば、安楽死や尊厳死も許されるべきだ。安楽死や尊厳死が許されない以上私は延命治療に反対である。

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