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世界の扉ショット集vol.5 スコットランド

やはり「扉萌えする町」と、そうじゃない町っていう区分(勝手な😅)はあるんですね。

「海外だったら間違いなく萌え萌え」「大きな観光都市だったら当然、ステキな扉がワンサカあるに決まってる!」と決めつけるのは間違いだったな、と認識を新たにさせられた場所が、ちょうど2年前のいま頃に訪れたスコットランドでした。

イギリスには同じ国内ながら管轄が異なり、それぞれ独立した自治権を持っている国(country)が4つあります。そのひとつであるスコットランドの首都、エジンバラですが、正直扉に関しては特に期待していませんでした(←失礼)。

観光地そのものとしてはもちろん、わかっています。人気度でいえば、ロンドンの次を常に占める大御所。誰に聞いても「イイ」「必見」「行くべし」と太鼓判を押される町ですが、扉に関しては単に私の情報不足というのもあり、特に華やかなイメージはありませんでした。

むしろ、スコットランドの印象といえば「ロンドン以上に常に雲が立ち込め、潮風が吹き荒む暗い町」という偏見が・・。けれどこの点においてはよい方に予想が裏切られ、滞在中はロンドンでもこんなに好天続きはめずらしいのではないか、というほどお天気に恵まれました。

それでは、扉のツアーへ出向きましょう。

空港リムジンバスから、窓越しに撮影したはじめの1枚。普通の一般家庭の家ですが、よく見たら観音開き!途端に(私の一方的な)価値がググンとアップしました。観音開きの一般家庭の扉なんて、イギリスでは見たことない!

なーんてそのときは思いましたが、地元に帰ったら普通に近所にもいくつかありました。けれどやっぱり、雰囲気は地域によってさまざま。

壁もドアと同系色に塗られているのがおもしろい

それでも、街なかの商業施設の扉も観音開きが多く、どうやらスコットランドでは定番のスタイルのよう。

外壁の石の色が、ハチミツ色のバース石っぽいです

中心部に向かうにつれ、さすがに洗練されていく扉と建物。やはり都心は戸建てではなく、隣とくっつきあうタイプの住居が多い。

装飾ゼロ。それでも上の白いアーチ型が十分ステキ。

小窓が上に3つあるのがカワイイ

あ、私の好きな上品系グリーン発見!かなり薄めの緑です。

うん、ロンドン近辺に多い、はっきりくっきりタイプのブルーですね。原色好きなんで始めは感動したんですが、最近もう目が肥えてきてしまって・・

同じ青ならこういうくすんだ、ひと癖ある、ひねった色に魅了されるようになってきました。

グレーはあまりなかったのですが、こちらはバースの高級住宅街にも通ずる地下タイプに木のベンチ、植物がある王道ハイソって感じです。

案の定、予想していたとおり全体的にそこまでの感動はなかったので、番外編で教会の扉もご紹介しちゃいます。

ブラックの凝った装飾もエッジが効いており、引き締め効果抜群です

デン!イギリスの教会ってお城と同じで屈強で灰色、地味〜なんですが、そこへもってこの派手派手レッドが絶妙の差し色に!

もう一丁!こちらはよりメジャーな教会なせいか金色の装飾で、デザインも高貴です。赤の塗りもより繊細な気が。欧米でこういう赤って、フォーマル色なんでしょうか。美術館のような真面目な施設でも壁が真っ赤だったり、わが子が通う学校のダイニングルームのような壁もやはり真っ赤で、学校なのにモダンおしゃれで驚きました。イメージとしてはこんな感じ👇(もちろん、壁の色が、です💦)

ゴッホやゴーギャンなどの巨匠作品も展示されている、スコットランド国立美術ギャラリー

さぁ、最後はおなじみ?今旅中、わたくしパーリーメイの推し扉!

高貴な赤続きのあとだったので、地味めでしょうか?

いえいえ、私はそれでもこのちょっとインドのジャイプールとか、あそこらへんアジアのピンクも想起させるこの淡いピンクと無駄な装飾のないシンプルさに美学を見出しました。

やはり観音開きですね。ドアノブがないのですが、手で押すのでしょうか。都心すぎず、田舎すぎない場所にあったのですが、ほかに見なかったデザインと孤高さです。

比べてばかりでスコットランドに失礼なんですが、今回まとめていてvol.3のバース(関連記事)がいかに“ステキ度指数”の平均値が高かったか、vol.4のリンプスフィールド(関連記事)のように、どんなに町自体が小さくて、メインストリートはたったの50mぽっちだったとしても、割合でいえば大都市であるエジンバラを上回る確率で萌え萌え扉があったかなど、やはり冒頭で述べたように「萌え扉が多い町」と、そうじゃないタイプの町、というのがあるんだなぁ、と改めて気づかされました(単に私の好みですが…)。

スコットランドの名誉のために言っておくと、このマガジンの趣旨から外れるので紹介していないだけで、ホテルやさまざまな商業施設、また別の教会などなど、ステキな扉や建物はたくさんあります。扉にこだわらなければ、イギリス国内の旅行先において、1、2を争うほど個人的に気に入りました。

また、ちょうどこの夏、ゴルフ発祥の地といわれるセント・アンドリューズにて、念願のリンクスコースでプレイしてきた両親によると、「豪邸が多く、とっても素敵な家をたくさん見かけた」とのことだったので、場所にもよると思います。

なんといっても歴史的建造物が立ち並ぶ旧市街と、均整のとれた新市街が織り成す美しい町並みをもつエジンバラは、世界遺産にまで登録されているほどです。どうか私の偏った紹介に惑わされず、機会があればご自身の目で確かめに行ってみてくださいね。そして、これからも「萌え扉の旅」へおつき合いいただければ幸いです。


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