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0096 ピーター・グリーナウェイ監督『建築家の腹』聖地巡礼

2005年5月2日(月)&3日(火)にイタリアのラツィオ州ローマとバチカン市国でピーター・グリーナウェイ監督の『建築家の腹』(The Belly of an Architect) の聖地巡礼をしてきました。

ストーリィ・クラックライト(演:ブライアン・デネヒー)はアメリカの建築家。18世紀フランスの奇才といわれた実在した建築家エチエンヌ=ルイ・ブーレの展覧会を実行するために、ローマの建築協会に招かれて10ヵ月間にわたる大仕事にとりかかる。しかしクラックライトはこの地に着いた直後、激しい腹痛におそわれた。天才ブーレの幻想と凄まじいローマの建築美、そして奇妙な腹痛の中でいつしか彼は美しい妻ルイザ(演:クロエ・ウェッブ)の存在を忘れてしまう。ローマ建築協会の若きリーダー カスペジアン・スパックラー(演:ランベール・ウィルソン)と妻の恋。最初は夫の注意をひくための芝居のつもりだったルイザだがその恋はやがて本物に…。クラックライトはその恋に気付きながらもますますブーレにのめり込んでいく。それからクラックライトはカスペジアンの策略でブーレの仕事まで降ろされてしまう。すべてを失ったクラックライトに残ったものはブーレの幻影と腹の痛みだけだった。そして悲劇のクライマックスへ…。

オープニングタイトルからグリーナウェイのシンメトリー魂爆発で、ポポロ広場の
Piazza del Popolo (Roma) - Wikipedia
双子教会からスタート。
Basilica di Santa Maria in Montesanto - Wikipedia
Chiesa di Santa Maria dei Miracoli (Roma) - Wikipedia

以降、ローマの名所ばかりが出てきます。私はオベリスクを斜めでフレームインさせるしか無かったパンテオンも
Pantheon (Roma) - Wikipedia
グリーナウェイはシンメトリーで押さえます。

コロッセオもインサートショットで登場。
Colosseo - Wikipedia

クラックライトはカトリックの総本山サンピエトロ寺院に向かいます。
Basilica di San Pietro in Vaticano - Wikipedia

フォロロマーノもインサートショット。
Foro Romano - Wikipedia

聖地巡礼画像は斜め前からのアングルになってしまい申し訳ございません

クラックライトはナヴォーナ広場で寛ぎます。
Piazza Navona - Wikipedia
3つある噴水のうちネプチューンの噴水と
Fontana del Nettuno (Roma) - Wikipedia

四大河の噴水が出てきます。
Fontana dei Quattro Fiumi - Wikipedia

再度、パンテオンの登場。

巨大彫刻が並ぶカピトリーニ美術館は
Musei Capitolini - Wikipedia
流石のグリーナウェイでもシンメトリーは無理でしたが、本来並んでいる彫刻にブライアン・デネヒーのでっぷりしたお腹に見合う腹の巨大彫刻をレイアウトしてびっくりでした(←現地に行ったら腹の巨大彫刻があるものだと思ってた)

作品ではメインの舞台になっているヴェネツィア広場のヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世記念堂もシンメントリー。
Vittoriano - Wikipedia
ラストで子供が廻す駒が倒れて映画は終わります。てっきり宮殿の真ん前の中央に白亜の大理石の椅子があるのだと思っていたら左にちょっとズレたところに椅子があったのでちょっと残念でした。

記念堂の真正面に椅子が配置されて無かった!

©1987 Allarts Enterprises BV.
©2005 プッチー・ミンミン




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