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違う視点で考えられるメンバー

今日は友人宅に行かせていただき、いろんな話で笑わせてもらいました。
友人宅などにいくと、なるほど〜っと思う家具配置や、思わぬ可愛さの家具が目に入ったり、楽しいし勉強になりますよね。

今回の結論


今回は、プロジェクトには幅広い分野の視点のメンバーが居る事で、あらゆる視点から問題解決できる、新たな事業を考える時に広い視野を持って考えられる。

チームのメンバー

前職でDX新規事業をやっていた時のお話ができればと思います。
5,6年くらい前から、「オムニチャネル」「DX」なんて言葉がバズワード的に広まり、各会社でDX化がどんどん進化していきました。
私が前職のアパレルの会社で働いていた時に、会社のDX事業を新規で立ち上げるにあたり、全社員5000人の社員から、社内公募で10名のメンバーが集まりました。
私も自ら志願し、面接を経て、メンバーに加わることとなりました。

集められたメンバーは様々な分野の部署の人たちで、営業、商品企画、情報システム部、化学研究、マーケティングなど、分野も違えば、初めて顔を見る方ばかり。
これからどんな事が始まるんだろうとワクワクしながらも、緊張していました。

まず、三人グループを作り、現在の大まかな市場の状況を踏まえて、これからDX事業を実施していく上で、各メンバーが想像するゴールを考えてみてください。
とプロジェクトリーダーから話がありました。

えっと、、、、、、。
初めまして、の1分後にいきなりゴールの話?!と少し驚きました。
私たち三人は、こんな三人。
・私:商品企画を11年、デザイナー・パタンナーをやってきていました。
・メンズ:営業一筋十数年、営業先様との取り組みが得意で、礼儀正しいジェントルマン
・メンズ:営業3年目、年下の子へ先輩風ビュンビュン。

ゴールは無限

メンバーの得意属性がこんなに幅広いと思い描く事業のゴールは無限です。
アパレルの会社ではあるのですが、メインは女性の物を販売してる会社でした。特に”サイズが重要なもの”なんです。
私たち三人は下記のような意見が出ました。
・女性ならではの悩みを解決するような方法
・買い物する時に店員さんに声かけられたくないから、入店〜決済まで自分一人で解決する方法
・今後もこのサービスを利用したくなる仕掛け
・買い物=アトラクション的に楽しめるような”コト消費”的な方法

出すとキリがないですが、各グループ毎に本当に様々なアイディアが出ました。
営業目線だな〜と感じる目線もあれば、研究家の目前からお客様に納得してもらう方法など、無限だな〜と、とってもワクワクしたのを覚えています。

まだ、私達10人のメンバーは、これからこんなに過酷で、長い道のりになるとは思っていませんでした。

社内公募メンバー→部署立上げ

上記の社内公募メンバー選出10名から、
全員が本職と兼務状態のままプロジェクトの具体化が進み、様々なセッションを経て、数ヶ月。
いよいよ、プロジェクトは予算も、具体案も実行への道へと進む事となり、「部署」として立ち上げる事となりました。

正直メンバーはみんな疲弊していました。
新しいことへの挑戦へのミッション、本職との兼務。
私も頭爆発しそうでしたし、こういう切羽詰まった状況で人の本性も見えるんだなとも思いました。
・自我が強く出るメンバー
・どうにか自分は楽して他人に頑張ってもらおうとするメンバー
・一生懸命になりすぎて逆に視野が狭くなってしまったメンバー
・社内政治で気に入られようとするメンバー
↑なんか言い方悪くてすみません。。

人生で一番尊敬する人


プロジェクトマネージャーは、私が今までの人生で一番尊敬する方です。
大手グローバル企業から表彰されたり、ヘッドハンティングされるほど優秀な方です。
私が尊敬しているのは、表彰やヘッドハンティングされているから、ではなく、今までの社会人人生でこのような仕事の進め方をしている人を見たことがなかったから。
・物事の本質をいつでも考えている
・お客様目線、会社の利益の天秤は常に互角
・忖度は大嫌い
・どうすべきなのか、いつもメンバーと話し合って決める
・人が考えるその先の、5手先を読み取って行動する
・相手のレベルに合わせて会話する
簡単にいくつかあげましたが、もっとたくさんあるので、いつかまた記事にしますね。

そのプロジェクトマネージャーは、「部署」の課長となる事になりました。
部署は順調にプロジェクトを進行していき、いざローンチ!
大きな話題、SNS、ニュース、TV、国内のみならず世界中から協業オファー。
ありがたいことに、たくさんの方に体験、興味を持っていただくこととなり、私たちはほっとする間もなく、ずっっとバタバタと働いていました。

本当にずっと働いていましたが、心のそこから楽しくてしょうがなかった。その頃から、仕事=趣味となった気がします。

あの川を見て何を思う?

ローンチして1年半くらい経った頃、ローンチしたサービスも大きくなっていき、部署を2つに分けて役割を分散させた組織体制が取られることとなりました。
私は、人生で一番尊敬するプロジェクトマネージャーと一緒に仕事がしたかったので、どうしても一緒の部署になりたかった。
そんな中、そのプロジェクトマネージャーが
「ちょっと話そう」と言い、お茶することになりました。

正直心臓がバクバクしていました。

「部署の事だけど、私は〇〇ちゃんを連れていきたいと思ってんねん」

嬉しいはずなのに、ビックりして声が出なかった事、今も覚えています。
続けてこう言いました。
「私と〇〇ちゃん二人で同じ川を見てて、私なら、「あの川の先は海に繋がってるんやろな」って思ってても、〇〇ちゃんは「あっちに鳥飛んでますよ!」って言うタイプやん。
だから連れていきたいと思う。
同じチームには、同じものを見ても、違う視点で考えられるメンバーが居る方がいい。

数年経った今でもその言葉は忘れられません。
少しディスられてる?って感じですが笑
その言葉に、深く感銘を受けたし、今までプロジェクトを進めてきてた中で、幅広い視点を持つことの重要性を感じていたからこそ、
”違う視点で考えられるメンバーが居る事”がどれだけ事業の成功へ導くのか身にしみて感じていたからです。

本質的な仕事


例えば花束を売ろうとする事業を考えようと思った時、いろんな考え方が出ると思います。
・販売員:お客様の目を引くカラーで陳列する方法にしよう
・仕入れ担当:原価をなるべく低くして利益の出やすい方法を考えよう
・マーケティング担当:話題性を作るためにメッセージを添えられるARカードを作ろう
・広報:SNSやLPを作ってインフルエンサーをアサインしよう
こんな風に、様々な視点からのアプローチで、事業の可能性は広がっていきます。

これを読まれている方にも様々な業種の方がいると思いますが、1つの商品を売るときにたくさんの部署を巻き込むのは大変ですよね。
社内政治、忖度、予算、スケジュール、サラリーマンは大変ですよね。
でも同じ会社で同じ目標を持っている。
本質的な仕事をすることは、会社にとっても、お客様にとっても、何かを生む事ができるのではないかと思います。



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