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古き、を愛す

わたしは結構古いものを愛している
古いもの、というと少し違うな
「便利」だけに囚われていないものとでも言おうか

世の中目まぐるしく次々と便利なものが生まれていく
もちろんわたしも少なくともその恩恵を受けている一人だが
ここはアナログがいいなぁとあえて手間をかけることもある

簡単な例でいうと手紙

わたしは大切な人には手書きの手紙を添えたり送ったりする
LINEやメールで送ったから大切ではないということではないが
手書きのお手紙に込められた愛はとてつもないと思っているからだ

画面に曲がることなくピシッと整列された文字よりも
けしてきれいとは言えないがわたしの感情までも表す字のほうが
きっと相手には言葉以上に伝わるものがあると思っている

数年前だろうか
実家に帰省したときに十年以上使われず引き出しに眠っていた一眼レフのフィルムカメラを見つけた
貰っていい?と母に尋ねると二言返事で快諾を得た

いつから入っていたかもわからないフィルムの残りを減らすべく
旅行先に持って行って撮影をしたが
やはり全体的に変色したような仕上がりになっていた
とはいえ、これはこれで味があったりなんかして良い

さてこれからカメラ女子に!なんてのは夢の話で
15年近く前に買ったフィルムカメラは重い上にあまり機能性も優れておらず、なにしろフィルムカメラの知識も技術もゼロのわたしには手に負えず、今度は我が家のオブジェと化してしまった

それから5,6年経ち、去年の年末、再びわたしの気まぐれが発動!
フィルム始めてみようかな。
こうなると新しいものが欲しくなり散々今出ているものや中古をネットで調べまくったのだが、少し勉強していくうちに今手元にあるものですら使いこなせる気がしなくなり、買うのはやめた。わたしはいつもこう、途端に冷静になる。

とりあえず、新しいフィルムを購入し
少しでも出かけるたびに持ち出しては今は勉強だ!といろいろ試して撮ってみた

無論技術も知識も皆無なのだが、一枚一枚ああかなこうかなと考え、少し緊張しながらシャッターを切る。この一枚にかける時間や空間が愛おしく思えた。そしてなにより、いますぐにはこの”子”を確認できないもどかしさと、現像されるまでのドキドキした時間もすべてが愛おしく思えた。本当にわたしはスキとなるとハマりやすい。幸せ野郎だ。

そんなこんなで、年末から2月にかけて37枚撮りのフィルムを2本と半分撮った。半分というのは、コロナで撮る機会が全くなくなってしまったからだ。何枚か家の中でとってはみたものの、あと20枚弱を撮りきる気がせず、もう半年近くそのままになってしまっている…これまたフィルムが劣化しているかもしれないな…。

そして先日、2本のフィルムを現像に出した。今は現像時にデジタルにもしてくれるとのことで、その便利さには前のめりに乗っかった。やはり撮ったものをパソコンや携帯で簡単にみれるのはありがたい。

案の定白飛びしているようなものが1/4ほどあった。これはなにが原因なのだろう。真っ白でもはやなにを撮ったのかもわからない。

そして思った以上にブレやピンボケが多い。これには笑った。ここまでか~と技術のなさに。けどフィルムの味が想像以上であり、とてもわたしとしては満足している。前回の記事の写真はフィルムで撮ったものである。同じようなものを携帯でも撮っていたが、まるで違う仕上がりだった。友達や家族を多く撮っていたので、それぞれに送ってあげるとそれはそれは喜んでくれて、わたしもそれがすごく嬉しかった。

早くおでかけや旅行が普通にできるようになったら、カメラを片手にいろいろ撮りにでかけたい。

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