障害者就労支援の疑問 No.4


まえがき


障害者手帳の取得・未取得を自分の意志で決められるうえで、支援を受けられることが望ましいと前回の投稿で発信しました。
障害者手帳の取得を考えていない人に対して、就職のために手帳取得を勧める就労移行支援スタッフ。
はたして就職のためだけに手帳を取得する必要があるのでしょうか?
手帳を取得するメリット・デメリット、安心して就労するためにどうすればいいか?をまとめてみました。


技術の向上を目指すなら

適応障害、パニック障害等の病名(いわゆるグレーゾーン)も就労移行を利用できるのに対し支援しずらい面があり、十分なサービスを受けるために障害者手帳の取得を勧めることに違和感を感じます。
障害者支援の一つに就労移行支援があるとするならば、グレーゾーンや障害者手帳対象外者の利用が可能なことにも疑問が出てきます。
ハロートレーニングや職業訓練校があり、技能向上であれば、職業訓練等を利用することで実践で役立つ技術を学ぶことができます。

障害者手帳取得のメリット・デメリット


では、障害者手帳の取得を考えていない利用者に対して、就労移行支援がわざわざ手帳の取得を勧めるのはなぜでしょうか。
手帳を持っている方が就職させやすいからか?メリットばかりを言う支援員もいたりします。

障害者手帳を取得することはメリットが多いように感じられますが、デメリットも存在しています。手帳を持つメリットは障害福祉サービスを利用できること。
そのほか就労先で合理的配慮を受けながら業務にあたれたり、交通費や医療費などの負担額が少なくてすみます。
反対に手帳を持つデメリットはキャリア形成がしずらいことや精神保健福祉手帳を取得している人は障害認定を受けると、更新の手続きが必要になる事。
2年に1回手帳の更新があり、ほとんどの人は働き続けるために手帳の更新をしていると聞きます。

手帳を取得することのほうがメリットが多くあるように感じられますが、約8%の人が障害者であるこの時代に手帳の取得を勧めていくことにより障害者がこのまま増え続けてしまうことはむしろデメリットではないでしょうか。

安心して就労するために

移行支援事業所は再就職を目指し、自立した生活を目指している方を対象とした事業者であるなら、新卒者のような面接対策(人事向け)だけではなく、配属された後どう自身が働き続けられるか、自身の状態や症状を考慮して対策方法を見つけていくことで、自己対策がとれ、同じような状況に陥りにくくしていける支援が、安心して、社会復帰ができることだと思い、グレーゾーン(手帳未取得)でも働き続けられることが望ましいという思いに至りました。

そんな思いから私たちは一人ひとりに合わせたプロセスで長期的に働き続けられるためにはどんな工夫ができるか?を一緒に考える支援を提供しています。
個人や現場で障害者の方と一緒に働いている方でどのように接したらよいかお悩みの方に向けて、1回無料でご相談を伺っています。
公式LINEのお友達登録をしていただくと、ご予約いただくことも可能です。
お気軽にご連絡ください。
皆様からのご連絡心よりお待ちしております。







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