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入社10年目管理職になるためのヒント パート1‐①

1.TOSA先生@パラレルワーカー中小企業診断士
 皆さま、こんにちは!TOSAです。11月に入りました。朝晩の寒暖の差が大きくなりましたね。10月末からハロウィン、11月は紅葉、個人的には結婚記念日、12月は忘年会、クリスマス、年越しとイベントが盛りだくさんです。
 私、現在はパラレルワーカーですが、60歳以降は、中小企業診断士、経営コンサルタント一本でやっていく予定です。中小企業診断士は、どちらかというと企業の開業後を支援します。開業前から支援し、開業前から開業後と一気通貫で支援できるコンサルタントになりたく、開業前の認可取得申請ができる行政書士の資格を取るため、再来週試験を受験します(今回は厳しそうですが)。
 このようにイベントや勉強で、あっという間に2022年が終わるんだろうなと感じています。
 
2.入社10年目TOSA先生の悩み
 連載約40回に渡って、入社1-5年目の会社員向けに会社員と中小企業診断士、3人の兼業パラレルワーカーが差をつけられるちょっとしたコツを取り上げてみました。
 ここ2週間投稿をしなかったのは、新たな企画を考えてのことでした。
 その中で、新メンバーを加えて4人で、管理職一歩手前ということで、10年目をテーマにと考えてみました。私自身、入社して10年にもなると、日々成長した実感をもてなくなっていました。このタイミングは、会社によっては、管理職へ向けての準備がスタートするタイミングでもあります。当時は、会社のことが少しはわかるようにもなり、会社の経営に興味を持ち始め、経営について勉強したく、中小企業診断士の受験勉強を開始しました。入社してから経験したことの理論の裏付けが理解でき、勉強が楽しく、社長や、管理職の上司のいうことに対する理解が深まったのは、今でも忘れられません。そこで、10年目ぐらいの方に、管理職になろうかという方々向けに、課題をかかえる事例企業を取り上げながら、改善アドバイスをするというコラムを連載したいと思います。10年目になると会社の課題解決に貢献できるかが、経営人材になれるかどうかの分かれ道と思います。日々の中で、気づきにつながれば幸いです。
 
3.第1回経営お悩み相談室
 今回は、同族企業でIT機器商社X社の社長のお悩み相談を取り上げます。
<X社について>
 X社は創業30年で、IT機器販売の商社である。親会社は、XY社であり、PC機器のトップメーカーであった。XY社はZ一族経営の会社である。XY社の経営Z族の弟である現社長が、XY社の販社であるX社を立ち上げた。現社長は、高齢のため、経営の前線に立つのが難しくなり、息子に事業承継を考えるようになった。息子は、現在40歳で、X社の営業部長である。社長と息子以外にも複数の取締役がいるが、高齢であり数年後には引退予定である。
 事業承継を考えてはいるが、新型コロナの影響で、経営課題が山積みの状態で、現段階で会社を引き継ぐべきか悩んでいた。
  現社長は、「対面販売が基本である」という考えのもとで、日本全国に営業所を設立した。採用を毎年欠かさずに行い、ここ10年で会社の従業員は2倍の200人になった。
 そんな中、突然新型コロナの影響で、得意先を訪問しようにも、先方は在宅勤務などでなかなか接点を持てなくなり、顧客ニーズをつかめず、売上が減少傾向にある。売上減少に伴い、各拠点の固定費が経営に重くのしかかるようになった。この時、社長は、対面販売の限界を感じるようにもなった。
 新型コロナを期に、在宅勤務やオンライン会議が流行し、関連機器の購買意欲が高まっている。X社は、PC関連機器のラインナップはあるが、オンラインや在宅機器向けの商材の取り扱いはなかった。社長は、今更ながらであるがオンライン向け商材を増やすかどうか迷っている。
 知人の紹介で、中小企業診断士という国家資格を持った3人の経営コンサルタントを紹介いただいた。その中の一人は、IT先進国インドに駐在経験がある。インドでは、日本にはまだないIT技術を使っての取り組みが進んでおり、相談してみてはどうかとのことであった。新聞記事では、DX(デジタルトランスフォーメーション)の話題が多いが、DXについて現社長は経営にどのように活かせるのかわかっていない。
 最近では、知り合いのオンライン用のゲーム開発が得意な会社が株式譲渡を申し入れてきた。新型コロナで家で過ごす時間が増えたことから、新たな商材として、ゲーム分野への進出も考えていたところであった。
 現社長は、事業承継を行うために経営課題を解決すべく、3人のコンサルタントに相談することにした。まずは、財務の観点でアドバイスを聞き、一つずつ課題を解決していくつもりだ。
 
悩み多きX社、社長の相談内容を隔週に渡ってパラレルワーカーコンサルタントが回答していきます。ぜひ皆様の立場に置き換えて、読んでみてください。10年目になって、現場と管理職の目線の違いを感じて、成長を感じるためのヒントになれば幸いです!

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