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自分の仕事の範囲を決めてしまうとつまんないですよ

待っているよりも取りに行け

 以前こんな記事を書きましたが、20~30代のころは同期に「仕事がつまんない」とか「任せてもらっていいな」とか、いろいろなことを言われたりしていました。

 でもそれって、上司になってみると、考え方がちょっと違うかなあと思っています。

まずは自分の信頼度を上げないと任せてももらえないというスパイラル

 まずここです。
 最近は以前のように「丁稚」的な感じでひたすらやらせるみたいなところは減っていると思うのですが、仕事ってコミュニケーションの中で信頼度を上げて任せてもらう範囲を増やすみたいなところがありますからね。

 一定の信頼がないと、任せてもらえません。

自分の考えていることをまとめて周囲とコミュニケーションをとる
そんな機会を増やせると視野が広がってレベルアップします
でもそういったことが自分でできるようになるまでが大変

 経験ゼロでいきなりまるっと任せてもらうみたいなことは少ないし、
 あったらそれはそれで「丸投げ」であって、危険だと思います。

 以前書いたこの職場なんて、与えられた仕事だけでやっていたら、最初は入力とチェックとジョブ実行と資料の持ち運びだけみたいな感じですからね。なので関係構築から始めたわけです。

 正直意識が低すぎて、ちょっとおかしくなりかけたぞ。

任せてもらえないのであれば、その理由を考えることが大切

 だいたい「任せてもらえない」という人の上司と話をすると、理由があるんですよ。

 まあいろいろ書いていますが、私が「こいつには任せられないな」と思うのは「大きな尺」で仕事を渡せない人です。

 大きな尺で渡せないというのは、上の記事を読みながら考えると、こんなイメージ。

・わからないことを聞かない
・スケジュールが守れない
・上司や教える人の指示に否定的
・何度も同じことを聞く
・期待を超える品質で仕事ができない
・判断が常に人任せ
・モチベーションが低い

 実は、とくに致命的なのが最初のところで、企画系の仕事なんかだと、与える人の中ではある程度のストーリーはあったりもします。

 でも、それを全部出したら、それに縛られちゃうので、考えてほしい仕事の場合は、全部は言わないことが多いです。

 でもそこで「正解」を求めてくる人が多いと思います。
 で、出てきたものがいろいろ弱くて指摘をすると「わかってるんだったら言ってほしい」とかね。

 仕事がまだ求めているレベルに達していないだけなんですけど、ここで文句ばっかり言っている人はどうにも難しいなあと思っています。

新しいことをやるためには、何かしら突破することが必要で、
それをするためのモチベーションだったり
裏付けとなる調査なんかが必要

任せられる範囲を増やすためには、自分の仕事を減らす努力が必要


 ちなみに情シスでいうと、上司に「任せてほしい」って言ってくる人ってそもそもさほど多くありません。

 最低限の事務仕事で忙しすぎるんです。

 でもそこで、時間を作っていかないと、仕事がつまんない状況は減りませんので、自分の仕事をスリム化する努力が必要なんです。 

 情シスみたいなスタッフ部門なら、
 いきなり新しいことにチャレンジするよりも、
 そういった「実にならない仕事」を減らしていくことが必要。

 ちなみに「自動化」ってなかなか難しくてですね。
 まずは「手順化」から考えていくとよいと思います。

 私はルーティンめっちゃ苦手なので、ここをすごいがんばってきました。

任せられたときに、それを打ち返せますか?

 これもまた、難しい問題としてありましてですね。

 たとえば、私のいる情シスなんかだと、「新しく導入を検討しているアプリケーションがあるから、それについて調べて」とか「意見を聞かせて」とか「進め方を考えてみて」みたいなことってわりとよくあります。

 そこで「じゃあ調べてみますね。目的と関係者と今までの資料ください」ってぱーっとしらべてまとめられる人は残念ながら少なくて、

・何の目的で導入するのか
・そのソフトは何ができるのか
・どんな役に立つのか
・どうやって進めればよいのか

 みたいなことを大なり小なり聞いてきます。つまり、この人は「与えられたことをまとめる」のが仕事だと思っているわけですね。

こういう人には、次からあまり任せないです。

あれやこれや言っても、
何も生み出さない、気づきのない、調べる努力のない人には、
あまり期待しないんで。

 あとは、自分の判断なり裁量なりで仕事をするにはなんらかリスクが伴いますので、そこを楽しめるかどうかが「一歩上をめざせるか」のポイントだと思ったりもしています。

 しかしまあ「変わる」ことって難しいですよね。この本のマンガ版が出ていることを今回初めて知りましたが「今いる場所の仕事を楽しくする」というのはとてもよい気づきだと思います。

 私の場合、学生時代の派遣が一つ目のターニングポイントだったと思いますが、こういった「面白くする」ポイントがわかると、仕事はもっと楽しくなると思っています。

 




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