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ストレスフルな生活から抜け出す

ストレスは万病の元と言われます。

日常で蓄積していくストレスは心身の健康に悪影響を及ぼし、生活、ひいては人生の質そのものを左右しかねません。

今回は、日々の生活においてなるべくストレスを溜めないようにするために、ストレスの要因となるものにはどんなものがあるかというところから、
ストレスに対処するための考え方についてお伝えしていきたいと思います。



<ストレスの種類>

慢性的なストレス状態を解消するには、まず「自分はどんなことに対してストレスを感じやすいのか」を理解することが大事です。

ストレスを引き起こす原因となるものを「ストレッサー」と言いますが、
まずは敵を知るという意味で「ストレッサーにはどんなものがあるのか」についてご紹介します。


ストレッサーには、大きく分けて以下3つの種類があります。

【代表的な3つのストレッサー】
● 物理的ストレッサー
● 化学的ストレッサー
● 社会的ストレッサー 

それでは以下それぞれのストレッサーについて見ていきます。


● 物理的ストレッサー
これは気温や光、音や臭いなどの物理的な刺激のことです。これに敏感な人は以下のようなものに対してストレスを強く感じます。

・職場のエアコンの温度
・隣の人のキーボードを叩く音
・香水の匂いがきつい人


● 化学的ストレッサー
これは公害物質や大気汚染、薬物、花粉など化学物質による刺激のことです。これに敏感な人は以下のようなものに対して強いストレスを感じます。

・部屋の換気状態が悪く酸素が薄い
・春先の季節に飛び交う花粉
・都会の淀んだ空気(雰囲気ではなく物理的な意味)


社会的ストレッサー
これは人間関係や家庭の問題、仕事でのあれこれや経済面など、普段の社会生活を営む上で直面するものです。これに敏感な人は以下のようなものに対して強いストレスを感じます。

・プレッシャーのかかる状況
・マナーの悪い人
・多忙でまともに休めない環境


社会的ストレッサーについては、例を挙げればきりがありません。

社会的ストレスの代表的なものは「死別」や「転居」などであり、
つまり大切な誰かと死に別れることや、引越しをして環境がガラッと変わることなどを指すわけですが、これらは遭遇する頻度が低いので、こうした代表的なものよりも、日常生活を営む上で頻繁に遭遇するものを中心に見ていった方が良いと思います。


まずは自分がどのストレッサーに対して強いストレスを感じるのかを知ることが、 ストレスフルな生活から抜け出す第一歩です。



<社会的ストレスへの対処法>

ここでは、3つのストレッサーの中で最も遭遇率が高いであろう「社会的ストレス」について言及していきます。

社会的ストレスの中でも、自分の生活の中で頻繁に遭遇するものにフォーカスし、どんなことにストレスを感じるかというその内容を具体的にしていきます。

具体的にするときの観点としては、例えば以下のようなものがあります。

【相手の属性】
例えば「誰かに自分の好きなものを否定されることにストレスを感じる」という場合に、「否定してくる相手がどんな人か」によってストレス度合いに違いが出るかというところを見ていく。

【対象】
例えば「行動を制限されることにストレスを感じる」という場合に、「制限される対象が何か」によってストレス度合いに違いが出るかというところを見ていく。

【状態】
例えば「約束を破られることにストレスを感じる」という場合に、「約束の破られ方」によってストレス度合いに違いが出るかというところを見ていく。

このように自分がストレスを感じることを細かく分解していくことで、
「じゃあストレスをなるべく抱えないためにはどうすればいいか?」という回避策が自ずと見えてきます。


<まとめ>

自分が強いストレスを感じるものを徹底的に解剖して、それに適した対策を立てていく。

この地道で愚直な作業こそが、
ストレスフルな生活を少しずつ改善していく最善の手段だと思います。

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