あんちゃ~ん…。

 父方のばあちゃんが3月に亡くなってしまい、遺してくれたお金(結果的にそうなっただけで本心は知らない)の相続の手続きがいろいろとあった。うちの父が生きていれば、父とその兄に相続してハイ終わり、というところだったがもういないので、孫の自分たちにその分配がされることとなった。(額はそんな大したことない。)

 父は一度離婚しており、前妻との間に2人の娘がいたので、ちょっとややこしい。四十九日も明けるのと、面倒な手続きを手伝ってくれるというので、わざわざ遠方から父のお兄さん夫婦が来てくれた。ご飯を食べて色んなお話をした。息子さんが3人いるけどまだ孫の顔が見れないとか、父はどんな音楽を聴いていたかとか。

 お兄さんと父は中学校に入る前に両親が離婚して離れ離れになって、生前も葬式くらいでしか顔を合わせることもなかったようだった。こっちもこっちでややこしいので、お兄さんのことをこれまであまり知ることはなかったけど、いろんな話ができてよかったと思う。父が死んでからというのが皮肉なことだけど、繋がりがある人間の大事さを実感できて本当によかった。

 こういう機会がなければ会うこともないんだろうけど、こういう機会に集まって、お互いのことを話すことで繋がりを再確認するんだろうと思う。

 人は死ぬけど、それを普段意識することはほとんどない。普段あえて見ないようにしていると言っていい。身近な人の死があって初めて、割とすぐそこにあることを実感する。世代を交代していくってこういうことなんだろう。たまには思い返しておきたい。

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