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0917「重力セラピー」

8月くらいからの自分で書いた日記を読んでいると、ここのところの自分は脳に宿便が溜まっている状態が続いているんだよなと思う。脳内にゴミがたくさん入っていて綺麗な隙間がないからあんまり丁寧に何かを考えて整理することができていない。情報に触れ過ぎているので、入力をかなり絞らないと最適化が進まない。

と思ったので、ソーシャルメディアでフォローしている人で、少しでも自分の疲れに繋がりそうな人を申し訳無いのだけれどミュートさせて頂いた。どうしてこれを今までやっていなかったのか。

しかし今の私のような状態だと、もちろんそういった外部入力を切ることは重要なことではあると思いつつも、「ゆっくり休んで自分を見つめ直す」みたいなことをしても頭が混濁するだけなので、すべきことはなるべく頭を空にすることだ。そのためにはソリューションとしては「ゆっくり休む」ことではなくて、移動したり、何か他のことに没頭する、考える隙間を自分から奪うことの方がたぶん効くような気がする。

サウナみたいなものは恐らくそういう効果を持っているから良いのであろうと思うし、それこそ茶道とか華道とか、プロセスを重視していろいろな面倒をこなさないといけないようなものっていうのは概ね「考える」みたいのを避けるために「手を動かさせる」ことで頭の中を空にすることを目的にして設計されているような気がする。人間は、「考えない」ためにいろいろな努力をし、作法を生み出してきたのではないか。
人間普通にじっとしていると何かを考えてしまうので、それを抑止するためには、ともすれば滑稽な行動を自分に取らせて頭が身体に追いつかないようにする必要がある。所詮、頭というのは身体に寄生しているもので、身体の調子が悪いと頭の調子は悪くなる。

みたいなことに思いを馳せると、人はなぜ走るのか、とか、なぜ何かに中毒になるのか、とかそういういろいろなことがわかる気がする。

たとえば酒というものにはいろいろな作用があると思うが、薬物としての機能性を考えると、時間を無駄遣いするというか、時間に対する体験を希釈して人生をスキップする「次の曲ボタン」みたいな作用があるような気がする。酒を飲むことは、頭に入っているものと時間を薄めることではあると思う。もちろん頭をシンプルにすることによって会話をスムーズに進めたり、実直に、他のことは考えずにその時間と向き合うこともできるような気がするので、酒は素敵なものだと思うし飲むが、濃縮するか希釈するかで言ったら希釈するもののような気がする。

自分の場合結構効果があるなと自覚しているのは車の運転で、好きな音楽をかけて車を運転していると、Gもかかるし身体も使うので、何も考えなくて済むので、いろいろなものがほぐれていく。いま、いろんなクルマ会社が自動運転みたいなものと向き合わなくてはいけなくて、それに対して従来の「運転」という体験を肯定するのか、あるいは自動運転と共存していく方向に舵を切るのか、いろんなことを考えなくてはいけない時期に来ている。ところがこの「頭をからっぽにできる」という車の運転の「薬効」はそんなに注目されていない気がしていて、車の運転のセラピー効果は軽視してはいけないことのように思える。

車を持っていたらいつでも運転してどこかに出かけられるのだが、そんなものは持っていない。また別の日記で書くと良いと思うのだが、私は人間というものが普通に生活していて「よし車買うぞ」と判断するタイミングというのがよくわかっていない。「いつになったら自分はビジネスクラスに乗れるのか」問題と同じくらいよくわからない。人間はどういう条件を満たしたら車を買ってOKなのだろうか。死ぬまでに車を所有することなんかできるんだろうか。

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qanta

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