フィンランド留学記 七週間目

この一週間は激動の一週間でした。

前回の六週間目の留学記に話したように、突如知らない男子からインスタのダイレクトメッセージが送られてきて、お互いよく知らないのにメールだけでのやりとり三日目にして映画に誘われました...

怪しい気がするけど、一応ビデオ通話して顔を確認してるから大丈夫だと思うけどなぁ...まぁ、行ってみるか。

朝6時にそのことで家族から電話がかかってきて、当前とても心配されました。

僕も初めはあまりの唐突さと馴れ馴れしさに戸惑ってブロックしようかと考えていたのですが、メールで会話しているうちにそれなりに仲良くなってしまったので、今更関係を断つのはもったいないというか、家にいてもホストファミリーはどこにも連れて行ってくれないし何もやることがないので、現地人と仲良くなって色々出かける方が有意義だと思い、そのチャンスを逃してしまう気がしたので、注意はしつつ、火曜日に映画に行くことにしました。

朝の登校中に会って初めて対面して自己紹介通り中学生だったのでとりあえずは安心。名前はSundayでミャンマー人だけど、4歳の時に移住してきたのでほぼ地元民ですね。

放課後集合して、ハンバーガーショップでクーポンをくれたので、7€と通常より2€安くセットを注文できました。

おいしかったけど、多すぎてキツかった。

その後、ビリヤードに行ってSundayの友人Kaju(カユ)と合流し2試合遊んだ。

一勝一敗、めちゃんこ楽しかった。

その後映画館に行って普通にチケット買って、映画を見ての流れでした。(DUNEという映画を見ました。)

あぁ、こういうのを今まで望んできたんだ...今、とても充実しているなぁ。

その後は普通に解散して、マザーが迎えにきて、家に帰りましたとさ。

めでたしめでたし

ただ、キッチンにロブスターの殻があったのは気がかりだった。

木曜日

Sundayとまた遊びに行きました。

今回はプールに行ってきました。

普通に泳いだ後、水泳選手の飛び込みの真似をしていたら、プールの管理人のおじさんが近づいてくるやいなや、僕に飛び込みの指導をしてきて望みもしない飛び込みの練習を6、7回やらされました。おかげでできるようになりました、ありがとうおじさん。

3メートルの飛び台から飛び込んだりもしました。

プールの後はサウナに入りましたが、今回は公共サウナなのでもちろん全裸です。というか海パン、水泳パンツ禁止です。

全裸になることによる開放感はすごいですが、サウナの中は高音高湿度でまさに地獄でした。Sundayや一緒に入っているおじさんが次々と水を足していき、その都度一瞬体が火傷したかのように感じ、リラックスなんてする余地もありませんでした。

サウナから出て、着替えて、プールを出た時には夕方だったので、おすすめのケバブの店に連れて行ってもらいました。

一皿9€で量は吉野家の牛丼の大盛り二つ分くらいの量で、ここのケバブは、日本でよく見かけるような記事で包むのではなく、ご飯の上に盛り付ける形式のケバブでした。

うまいけど、やっぱり量が多いなぁ。なんとか食べ切ったけど

そして後はいつものようにマザーが迎えにきてくれて、

めでたしめでたし、、、

土曜日

これまで順調のように思えた留学生活がこの日を境にして、下っていく。

実はこの日の午後に高校の友達とレーザー銃で遊ぶサバイバルゲームみたいなのを遊ぶ予定でいたのだが、その予定をホストマザーに伝えたのがその前日になってしまい、ホストマザーの予定と時間的に被ってしまったらしく、街まで送ってもらえないことになってしまった。また、休日なのでバスは走っておらず、街までの道路には車が速いスピードで走行しており、距離は10kmとかなり離れているので、自転車で行くのも少し無理があるので、その他の移動手段はない。

ガーーン、まじかよ、、、

行けなくなったことを友達に伝えたところ、幸い他のメンツも何かしらの事情で来れなくなり、メンバーが足りなくなったので、諦めるつもりだったと返ってきた。そして、予定は二週間後に延長されることとなった。

ふぅー、良かった、

今回は事前にホストマザーに伝えていなかった自分の落ち度だな。
次からはもっと前に伝えるように心がけよう。

とは言っても、予定が空っぽになったのには変わりはない。暇になるのはなるべく避けたい。

おっ、いつも暇なSundayがちょうど遊びに誘ってきた

街まで自転車で行くのを渋られたのは距離があったからならば、家が近い友達の家に行けばいいのでは?よし、聞いてみよう。

聞いてみたけど、なんか遠回しに自転車を貸すのをめっちゃ渋られた。

仕方がない。自転車もなかなか貸してもらえなさそうだし、友達呼ぶことにするか。

よし、Sundayが来てくれるらしい。

昼過ぎ3時にSundayが自転車で来た。ただ、来てくれたものの、ホストファミリーの家の中にはやることはないし、とりあえずお馴染みの井戸を紹介することにするか。

しかし、散歩から帰ってきたら、ホストマザーがかなり怒っていて、

「どこに行っていたの!家から出るときには誰とどこに行くのかを私に伝える義務があなたにはあるのよ!!警察を呼ぶところだったわよ!まじで!!」

と、かなりキレられました。

てか、どこかに行こうにも自転車ないし、家の周りには木しかないし、観光スポットはあの井戸しかないし、ご近所はお互い知っているんだったら安全なんじゃないのか?

そして、Sundayが隣にいたにも関わらず、彼に挨拶もせずに家に戻っていった。

家の中に入るのは気まずいので、とりあえず家の前のベンチで話すことにした。
結局、ただただ2時間近く話しただけになったが、それなりに楽しかった。

その後、LP(Local contact Person の略)からメールが来た。内容は、今日のホストマザーとの出来事についてだ。次からは、出かける際にホストマザーに行き先と、誰と行くのかを伝えるようにすることを促された。

ホストマザーが受け入れている留学生の友達を知ることが大事なのであれば、その友達に挨拶をしなかったあの態度はないだろ。

なので、一応そのことをLPに報告することにした。

日曜日

「huomenta(おはよう)」

気を取り直して、マザーに元気よく挨拶をした。ホストマザーも一応はしっかりと挨拶を返してくれた。11月までの一時的なホストファミリーであるとはいえ、まだあと1ヶ月以上と長い間お世話になるのだから、自分から変わらなければ。

今日も珍しいことに昼に予定がある。

今日はカザフスタンから来たMaximと街にあるタイ料理レストランに行く約束がある。

このことは金曜日に土曜日の予定と一緒に伝えていて、その時の反応は土曜日のことを伝えた時とは違って、了承してくれた雰囲気があった。というのも、土曜の予定を伝えたときは、「もしかしたら、予定が既にあるかも」と言われたが、日曜の予定を伝えたら「予定はないよ」と言われ、特に何も言及されなかったた。

「了承してくれた雰囲気があった」と書いたのは、結論から言うと当日に送り迎えを拒否されたからだ。

確かに金曜日、僕は「昼にMaximとタイ料理レストランに行って食べる」と伝えたはずだ。

しかし、ホスタマザーによると僕は、「友達と街に行く」としか伝えていなかったらしい。従って、「誰」と「どこ」に行くのかを伝えていなかったので連れて行けない、と言われた。

は?

いやいやいや、拒否する理由になっていないし。

仮に僕が「誰」と行くのかを伝えていなかったとしても、ホストマザーが「誰」を知る必要性があると主張するのであれば、普通は金曜日にその「誰」と行くのかを聞く必要があるだろ。しかも、「どこ」に行くのかを伝えていなかったとしても、「街に行く」ってことだけでも知っているなら、事前に知っておくべき行き先としては十分だろ。街小さいし。そして、Maximはホストシスターと同じ歌唱クラブに所属しているから全く赤の他人ではない。

さらには、「日曜部は休日だからゆっくりしたい」とか、挙げ句の果てには、「だいたい行く必要あるの?」などと言われた。

は??

怒りを抑え込んで、「僕はフィンランドを知りにここへ来たので、ずっと家にいるよりかは外にいたほうがとても有意義であると思います。また、ホストマザーは仕事で忙しく、高校三年生のホストシスターは試験があり、中学生三年のブラザー、中学一年のシスター、小学四年生のシスターは彼ら自身のやることがすでにあり(ずっとゲーム)、ホストファミリーみんなを巻き込むことができない状況にあるので、友達と一緒に出かける他に選択肢はないと思います」とゆっくりと反論した。正直結構怖かった...

「それは奇妙ね、家ですることが無いはずはない」、納得はされなかったが、「もういいわかった、町に連れて行ってあげる。ただし、迎えに来れるのがいつになるのかは知らないけどね。そしてこのことはしっかりと留学団体に報告させてもらうわ。あなたには失望したわ...」とほぼ脅しみたいな感じで言われた。

なんとか約束を果たすことができた。そして、ホストマザーとの事情をMaximに話し、マザー迎えに来てくれた夜の9時(誰かを迎え入れているからそれより早めに行けなかったと言っていたが、それは果たして本当なのか...)まで、住んでいる学生寮の自室に居させてもらった。

また、後々面倒なことになるのが嫌だったので、家についたときに一応自分が悪かったと謝った。

そして、またもやキッチンにはロブスターの殻が置いてあった。

(うっわ、俺がいない時に限って豪華?なもの出してるとか、卑しいなぁ)

早くホストチェンジしたい。

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