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ストップ安は買いか検証してみた

ストップ安の銘柄、もし張り付いたら逃げられなくなるので手を出すには勇気が要りますよね。さて、今回はストップ安で買ったら儲かるのかどうかを過去の株価データを元に集計・検証してみました。
今回は実際に使えそうな結果になったかも?

なお、過去に「ストップ高は買いか」の検証もしています。よかったら、こちらもご覧ください。

1.前提条件

・寄らずのストップ安の場合は買ったら負ける可能性が高いのでのでスルー
・ザラバでストップ安で指値をして買う(*1)
・そのままストップ安で張り付こうが、ストップ安のあと反発しようが持ち越し
・翌日の始値で売り、ただし翌日ストップ高(安)張り付きの場合は翌々日に持ち越し

(*1)ストップ安で指値して必ず刺さる(買える)とは限りませんが検証では必ず買えるものとします。実際にやるならストップ安の1つ上で指すなど臨機応変にやる必要があると思います。

2.検証方法

・株価4本値の過去データを使用し集計する。
・2015年1月5日~2020年5月29日までの期間で実施。
・東証1部、東証2部、JASDAQ、マザーズに上場する内国株(*)すべて。
・ストップ安(高)の判定は「前日終値±値幅制限」以上かどうか。値幅制限拡大や基準値調整等は考慮せず。ただし株式分割(併合)は考慮。
・高値がストップ安以下の場合は、ストップ安張り付きで買わないと判断する。実際にはストップ安で寄っている可能性もありますが無視。
・同様に安値がストップ高以上の場合は、ストップ高張り付きで持ち越すと判断する。
・手数料・諸経費は考慮せず。
・Pythonでプログラミング
・損益率をグラフにしたものと、平均損益率を算出。

3.検証結果

2.10%のプラスでした。ストップ安は買いですね。正直ここまで有意差がでるとは思いませんでした。

以下は損益率ごとの(ヒストグラム)です。

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反発することが多いようですね。ストップ高で買うよりもリスクも低いみたいですね。

数値のデータです。ストップ高で買いの場合とも並べてみました。

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勝率なんと59.60%!! すごいですね。
出現数が少ないのもあると思いますが、最大利益率は控えめな結果に。
一方、ストップ安連続に捕まるみたいなパターンもそんなに多くないらしく、最大損失は40%マイナス以下に。そこまでリスクもない感じですね。

てか、最大損失のこれってもしかして知る人ぞ知るアキュセラじゃ???
アキュセラは場中に突然ストップ安になって、引け後、悪材料がでてストップ安連続になったんですよね。インサイダーだったんですかね。

と思いましたがアキュセラならもっとひどいことになっているはず。
アキュセラって窪田製薬に商号変更したとき、証券コードも変わってたんですね。上場廃止された株のデータを持ってないので集計には含まれていないんです。

ストップ高の検証の記事でも書きましたが、生存者バイアスがかかってしまっているんですよね。生存者バイアスってなんですか、というのは説明下手な私なんで、ぐぐってください(^^;)

4.売買代金20億円以上に限定したらどうなるか

お金持ちのために、売買代金20億円に限定するとどうなるかも調べました。

以下の通りです。

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損益率下がりますね。
小型株だと板が薄いので、少ない出来高でストップ安になって急反発するみたいなパターンがありますが、それがあんまり集計に入らなくなるためですかね。

5.まとめ

ストップ安は統計によると買いのようです。
かなりの差があるので実際にやってみるのはありかもしれません、といってもやっぱ張り付きの恐怖には勝てなくて私はできなさそう。。。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

2020/8/7 グラフを修正しました


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