【日記】シャズナ

 急に、シャズナの曲が聞きたくなって、「Sumire September Love」を聞いた。どちらかといえば、「Melty Love」の方が人気だったんだろうか。検索するとそっちの方がよく出てくる。しかし、僕のシャズナの印象は「Sumire September Love」の方が強い。いや、何かしらの思い入れがあったわけではない、ワイドショー的に眺めていただけだけど、ああいった、中性的なといえばいいのか、歌い方とかビジュアルを持った歌手というのが、当時は驚きだった。
 中性的というと、ちょっと違う。今考えるとおかしいが、完全に女だと思っていて、それが男だったと知って驚いた、男なのにまるで女みたいになっているのが驚きだった。
 当時本当に幼かったので、素朴にそう思っていた。
 今改めて見るとまるで印象が違う。多少中性的に寄せたのかもしれないが、基本的に男だ。また、ビジュアル系がまだ洗練されていない頃という感じがあり、そこからいくばくか経って、今のビジュアル系バンドを見ると、ずいぶんこなれているなと感じる。
 しかし、おそらく、当時見始められた夢を、反復しているのだろう。

「Sumire September Love」は、当時の音楽の特徴かもしれないが、ベースがやたらでかくてリズムパートはまとまりがあるというより色々なサンプルを使ってゴチャゴチャしていて、それらの音にボーカルが埋まっているという感じがある。そのせいで、ほとんどボーカルとベースしか調性のヒントがなく、無調な感じがある。コードは本当に簡単なんだろう。「ライラライライライライ」と言っている通り、コンセプトは中国だ。なのに、スミレでセプテンバーラブとは、どういうことなんだろう。別に考えるようなことでもないんだろう。テーマパークにでも来て、世界観がゴチャゴチャなのを楽しむように、共有されていたんだろう。

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