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【気持ちを整理するために海を眺めていた】2024/02/24#064


こちらの記事から読んでもらえるとわかりやすいと思います。


伯父に会いに行った。

いつも、苦しいと言っていた伯母の薬が変わってから
「苦しい、、、」と言わなくなったから
安心していたやさき伯母が亡くなった。

ひとり残された伯父。

もう長くは生きられなかったと思うが
伯母は苦しくても寿命をまっとうしようとしていた。
それなのに、酸素のチューブを外してキレイに丸てベッドに置き
普段は出ないベランダの椅子に腰掛けて亡くなっていた。

確かに気弱になっていた。
これは伯母にしかわからないが自死だったかもしれない。

ただ、苦しさから解放されたなら良かった。
楽になれたなら良かった。

私がいつも思うのは、
亡くなったら何もしてあげることができない。
だから生きているうちに何でもできることをしてあげたい。

伯母は自分が食べる気力のない時も、伯父のご飯の心配をしていた。
最後まで「お父さんのご飯してあげて。着替えさせてあげて。」と伯父のことを心配していた。

だから、私は残された伯父に会いに行く。

伯父と話をした。
子供の頃の話。
若い頃の話。
伯母と出会ってからの話。
写真を見ながらいろいろ話した。

伯父は伯母にできることは全てしたと話してくれた。
これまでも、伯父は伯母のことを「天使のような」とか
「全てを包み込んでくれる」とかは言っていたが
今日は、私にだけ言うけどと前置きしてから

「妻は私の宝だった。」と言った。

伯父が泣かないのに私が泣いてしまった。

帰ろうとした時、伯父が「電話をしてくれないか?」と言った。
夜になると寂しいと、、、

はじめて聞いた伯父の気弱な言葉。

私は涙をこらえて伯父の手を握り「電話するよ!」と約束した。




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